BLACK SMOKER RECORDS presents EL NINO

『渋谷再奥に現れる黒煙ワールドへの扉が閉じられる』

BLACK SMOKERの前身THINK TANKの誕生から四半世紀を数える2022年、〈BLACK SMOKER RECORDS〉が生み出した巨大なうねりEL NINOがContactでのフィナーレを迎える。
アート・エキシビジョンBLACK GALLERY、ジャズの可能性とストリートな解釈を提示するJazz Nino、多角的パフォーマンスを融合したドイツ文化センターでのBLACK OPERA、ドイツの大型フェスBerlin Atonalへの遠征、京都で開催した国際的アヴァンギャルド・フェスティバルMAZEUMなど、さらなる表現と活躍の場を広げてきた黒煙集団の本命かつ核心と呼べる長寿イベントシリーズEL NINO。冒険的でスリリングなラインナップと、完成度、畏怖にも似た快楽が伴うその日その場所だけの強力な磁場を発生させてきた。
この日は、5年ぶりとなるBLACK SMOKERSのピュアメンバーの交差が叶う。2017年のEL NINOでは即興性とエレクトロニクスが形而上で交わる超空間を発生させた。意外とさえ思えるralphとBLACK SMOKERとの初の邂逅は、Double ClapperzおよびUKDによる強烈なトラックにのるralphの打撃的なマイクで、黒煙集団との絶妙な相乗効果を引き出してくれそうだ。2020年、演奏的で信号的、直感と構築が同居する名作「Compact Disc」を〈BLACK SMOKER RECORDS〉から発表したYPYは、自身の更新の勢いをとどめておらず、今回の登壇も最新系を体験するまたとない機会と言える。変幻自裁の練達、MCのRUMI、ビートのJOMO、蛍光灯の放電ノイズを拾って出力する音具OPTRONプレイヤー伊東篤宏による、初のトリオ編成でのライヴや、レーベルからCDやEL NINOへの出演でBLACK SMOKERと意思を共有してきたDJ SOYBEANSによるサイケデリックなまでの人間味の濃縮も、他に類を見ない密度の高い空間を創造してくれそうだ。
Contactフロアにも、ダンサブルながらそのエクレクティックな空気は充満しており、フリーフォームを超えたフリーフォーム“光”や、Cocktail Boyzとオルタナティブな傑作アルバム「NEAR AND FAR」をリリースしたてのロボ宙、ベースミュージックの延長線を空想するDJ mewといった猛者に加え、AI.U、Toreiといった際立った才能で固められる。さらに、悪魔の沼の中枢神経Compumaや、Contact最深のアブストラクトエレクトロニックパーティKonvektion主催のYoshitaka Shirakura、Inner Scienceのライヴなど全館を使用した試みはいよいよ極まる。
BLACK SMOKERによって醸成されてきた国産エクスペリメンタリズムの極致の実現。渋谷再奥に現れる黒煙ワールドへの扉が、ここに閉じられる。

Open 10PM
¥1000 Under 23
¥1000 Before 11PM
¥2000 GH G Members
¥2500 Advance
¥2500 GH S Members
¥3000 w/Flyer
¥3000 GH Members
¥3000 FB Discount
¥3500 Door