INTERVIEWS

KO KIMURA

海外ツアーをやってまして、年末はシンガポール、その次の週はクアラルンプール、そしてバンコクに行って、マニラに行って、東京に戻ってきました。 カウントダウンはシンガポールでDJしました。日本に帰ってきて、その次はクアラルンプールで、また帰ってきてバンコク、また帰ってきてマニラに行ってみたいな。今週はイエローでのパーティーがあるんですけど、その次の週はジャカルタで、その次はウクライナと東欧になって、その次の週は台湾ですね。 ウクライナは初めて行くので、ちょっと楽しみなんですけど。前にベラルーシとか、そういうロシア圏の東欧に行くことがあって、その話を受けて、今度はベラルーシから「こっちの方に来てくれ」みたいな感じでそういう話になって。 うーん、日本だけが世界のプログレッシブハウスとか、エレクトロとかテックハウスっぽい文化から遅れている感じがしますね。日本って独自の歌モノの「乙女ハウス」っていわれるキレイな歌モノみたいな。ああいうのを聴くのは別にぜんぜんいいと思うんですけど、海外のナイトクラブだと、もっとトラックモノでガシガシ踊りやすいやすいやつっていうのを求めている感じがするんですけど、日本は「いつもラジオで聴いているものをナイトクラブで聴きたい」みたいな人割とが多いので、ちょっと違いますよね。

僕みたいな、工事現場みたいに「キンコンカンコン」いってるような音楽をやっていると、コアな音楽ファンが集まってきてくれて、それはそれでいいんですけど、華やかな感じは出しにくいですね。海外では割とそれが普通なんですけど。歌モノとか海外でかけてると、後ろから18歳ぐらいのオネエチャンがやってきて「あなたコマーシャルよね」ってポンて肩叩かれるみたいな感じなので(笑)。 違いますね。やっぱりアジアでも北半球の方が、やっぱり日本のようにメロディアスなものが好きだし、赤道に近くなるとスペインの植民地だったこともあるから、リズムっぽいのでも平気になってきますね。ただやっぱり人種がごちゃごちゃに混ざってるような、たとえばシンガポールとかは、みんななんとなく上っ面だけで聴いている感じがしますね。音楽よりも雰囲気で、みたいな。 がっつりクラブに入ってるんだけど、みんな音楽聴いてないみたいな感じがしますね。香港はそうですね。昔はアンダーグラウンドだったんですけど、とくに中国に返還されてからけっこう変わりましたね。で、わかってる人は上海とかそっちの方に移動しちゃって。で、余計に香港は辛くなってますね。 DJ やってておもしろいのは、南米のほうか東欧のほうですね。東欧のほうはラジオとかで一応音楽が入ってくるじゃないですか。実際買うことはできないけど、みんな昼間とかやることないし、楽しいことも少ないし、カラオケに行くこともないから、「とりあえず夜はじけようぜ」って。だからパーティーになるとみんなすごい盛り上がってくれるし、反応がいいので、DJやっててすごい楽しいですね。

曲を全部知らなくても平気だから、日本だと知ってる曲がかかんないとちょっと寂しいみたいなのがちょっとあったりするので。むこうはノリさえよければ全然オッケーなんで。 で、楽しもうっていう気持ちもあるんで。南米にしても東欧にしても「お金払ったから人一倍楽しまないとダメ」みたいな気持ちがあるので。そのへんは楽しいですね。人種もあまり関係ないので。日本人がプレイしてるってことでバカにされたりはしないから。 そうですね。基本的に僕が呼ばれて行くイベントって、そっちの現地の人を相手にするやつが多いので、某日本人アーティストみたいに、ニューヨークでコンサートやったけど客は全員日本人みたいなことはあんまりないですね。東欧なんて行くと、とくにベラルーシなんて日本人に会うことがないので。アジア人に会うことがないかな。だから逆に1人で町を歩いていても変ですけどね。なんとなく(笑)。 「ホントに日本人が来てるよ!」みたいな(笑)。フライヤーに「日本人DJ」って書いてあって、「日本人が来ることは予想してたけど、ホントに日本人だ!」みたいな(笑)。みんな楽しもうと思ってくれて、いい感じですね。 これからアジアツアーが終わったら、オーストラリアとかあっちの方に行く話があって。5月とか6月なんですけど。それが終わったらアジア系の中でいいDJを集めたCDシリーズの話が始まってて、それの日本代表で出してもらえることになったので、CDを出しつつみたいな。

でもヨーロッパ方面は現地に行かないとダメですから、むずかしいですね。 ずっとオートバイばっかりいじってて、いじってる間に時間がけっこう経ってしまって、自分のレコードレーベルからのリリースがけっこう少なかったのと、オートバイのいじりもひと段落ついたので。

古いハーレーをいじってるのが好きで、10年ぐらいかけて1941年のオートバイを、ネジまで1941年のものにして。マニアックすぎて、いつの間にかハーレーの雑誌に原稿を書くようになってしまったみたいな(笑)。

「どうやったらあなたの古いオートバイをレストアできますか?」みたいな原稿まで書くようになってしまって。それがなんとなくひと段落ついたので、作曲もやんなきゃいけないなって思ったら、スタジオパートナーの野口君っていう子と一緒にいい感じにできるようになったので、1ヶ月に1曲、2曲ぐらいの割合でいろんなことやってますね。 分のトラックは「FUTIC」から出すのと、あとはオーストリアのマイケル西間君っていう日本人とオーストリア人のハーフの子がいて、その子がオーストリアのレーベルからリミックスを出したのと、あとドイツのレーベルからもリミックスワークが今月出て。 今までどうやったらDJできるかっていう教則モノは本だったらあったんですけど、本だとBPMをどうやって合わせるとかっていうのが、わかりにくいじゃないですか。それが「何小節だ」って理屈で書いてあってもちょっとわかんないですけど、「聴いてください。これで8小節です。これずれてますよねー?」って、ワザとずらしたり。スピーカーのL/Rで聴き取れたりして、それが合ってるところとか、実際に見れるのでその辺はわかりやすいろ思いますけど。あと自分がミックスをしているところも垂れ流しで撮ってて。それを自分が解説したりとか。「今ちょっとずれてきた」とか。

ビギナーに「フェーダーの動かし方はこうだ」とか、「親指で止めるとフェーダーを止めやすい」とか、そういう細かいことをいろいろ言ってたりするので。割と現実的なDJが見れるのでおもしろいと思います。 はい。DJブースの近くからオタクDJの人がのぞいてる感じ。これだときっちり見れるので、何やってるかわかりやすいと思います。 ええと、DVDの上でチャンネルを選ぶと解説が出てくるんですよ。よく映画でオーディオコメンタリーとかありますよね。「この辺でこういう映像があってよかったよな」みたいなように言ってるのを、DJが言っている感じですね。 前一緒にDJしてた子が、この制作会社で働き出して。その人はフィルムをやってるんですけど、そのへんの関係でDJもやってて。僕は僕でDJの本を書きたいとかいろいろ言ってたりしてたので、「じゃあとりあえずテクニック方面から」って。

僕がこれ作ったんですけど「今度はほかのDJの人がミックスしてもいいよね」とか、そういうこともいろいろ言ってまして。それをまたそのDJがコメントを言ったりとか、あとは新しい曲にして、もうちょっとテクニックとかエフェクターとか使ったバージョンにしたりとか。 あと機材関係もどんどん新しくなっていくので、それの説明もアップデートしていけるのでいいと思いますけどね。 すごいわかりやすいと思いますよ。とくに最近のDJはアナログは使わなくなってきたんで、CD中心のミックスをやっているんで。あとは自分の家にCDはあるけどレコードないからDJできないみたいなことを考えている若い子は、CDでミックスができるのでいいと思いますけどね。 最近僕が行っている美容室の12歳の娘さんが、僕がレコードを持っているのを見て「初めてレコード見た!」って言って驚いてて。「コレがレコードって言うんだ!?」って。12歳の子でもこういうことを言う時代になったのかと思って。 1番重要だと思うのは、お客さんを教育させつつ楽しませるっていうのは、結局当たり前のものを普通に出しているだけだと、お客さんはレベルアップしないし、来たときに感動がありつつ、楽しみつつみたいな。

DJって自己表現の手段になりすぎて、自分の好きな曲をかけてるだけで終わってる人も多いから、そのバランスがむずかしいですね。

ウケるもんだけ出しててもしょうがないし、もちろんそれで盛り上がるのはあるんですけど、それ以上の喜びを感じて帰ってくれたらうれしいなと。その楽しかった思い出がずっと残っててくれるといいな、みたいな。

そうするとみんなのレベルも上がるし、海外に行ったときに「コレあの人がかけてた」って普通に楽しめると思うし。 それはhttp://www.kokimura.comで見てもらえればスケジュールが出てますので。あとはMYSPACEでDJ KOKIMURAっていうのを出してもらえると、スケジュールが出てますので。東京ではYELLOWとAIRでやってますので。 そうですね。今年13年目かな。 ありがとうございました。
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