もともとCradleの1stアルバムを出した頃から、いずれはバンド形式の音源を作りたいと思っていたんですよね。レコーディングで弦やフルートの奏者と仕事をしていくうちに、いずれはミュージシャンとの有機的なコラボレーションをしたいという思いが生まれてきていって。ただ、基本的に自分たちがその時々でやりたい事を優先してしまうタイプなので、この時期のリリースになった次第です。
簡潔にいうと、全てがオリジナルの演奏、レコーディング、メロディーなので、今までのHip Hopフォーマットの制作と比べて遥かに時間がかかりました。ピッチの不安定な楽器を重ねていく作業は膨大な時間と労力を要しましたが、今までの作品制作以上に学ぶことも多々あったので、貴重な経験になったと思っています。
レコード会社をはじめとして、国内外の様々な方々の協力のおかげで実現しました。
何十曲というデモを作り、その中からオファーしたラッパーに曲をセレクトしてもらい、
先方からあがってきたアカペラ・データにこちらで様々な楽器をアレンジ&レコーディングしていくやり方ですが、一部のアーティストは来日時に一緒にレコーディングしたものもありますね。
日本で一緒にレコーディングしたCL SmoothやAloe Blaccといったアーティストには、データのみでやり取りしたアーティストに比べて親近感が沸いたのは確かですが、曲単位では、全ての楽曲で全力を出しているので、この曲!というのはないですね。全曲自信作です。
僕ら自身が変わることは何もないと思いますよ。初めてCradleという名前で作品を出した頃から、自分達がいいと思えるもの、かっこいいと思える作品をその時々にリリースしてきただけなので。変わるとしたら周りが変わるくらいだと思います。
柔らかなメロディー”をストレートに表現しようと思った時に、すっと出てきた言葉なんですよね。アルバムのサウンドに凄く合っていると思ったので、迷うことなくこのタイトルにしました。
ミックスCDや、Cradle OrchestraのアルバムでもフューチャリングしているAloe Blaccとの新たなユニット、Nieve、Jean Curleyとの新たなユニット等、2009年は積極的に作品をリリースしていくので、楽しみにしていてください!
インタビュアー:ありがとうございました!!
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