INTERVIEWS

Camea

Cameaです。ミニマルテクノ&ハウスのDJ/プロデューサーです 私はベルリンの魅力にすぐに取りつかれてしまって、移り住むこと決めたの。この町はアーティストにとってとても生活しやすく、芸術的な文化に非常に富んでいると思うわ。友人もたくさんいるから、今はとても居心地がいい所ね。 私が思うにはベルリンは最も刺激的でエキサイティングなクラブカルチャーが存在している都市の一つだと思うわ。最先端を感じることができ、常に面白い物事へのアンテナを張り巡らせながら新鮮で、面白いアイデアが思いつくようなたくさんの音楽で溢れているわ。とても簡単にインスパイヤーされるような多くのことを耳に出来るのよ。
 ニューヨークのシーンもとてもすばらしいけどベルリンと比べると少し小さいわ。だけどニューヨークに住んでいる人たちは特別で、様々だと思う。だからその状況や環境がとてもすばらしい時間を演出していると私はプレイするたびに感じるわ。ニューヨークには常にニューヨークが一番クールだと思わせるものが存在するのよ。 ベルリンは多くのことに対してとても緩いし、本当にたくさんのパーティーが行なわれている。一日中、一晩中、そしてまた次の日だって一日中踊ることができる。他の物事が何も重要でないかのように時間があっという間に過ぎてしまったりする。私はそれをすごくすばらしいと思うけどね。
 逆にニューヨークはバーが朝4時に閉まったり、クラビングや夜遊びに対して決まりがあったり、より制限されていると感じる。騒音問題が多くてなかなか良いクラブをニューヨークに存在させるのは難しいしね。 私はとても楽しいと感じているわ。特に私がプレイするときはいつもすばらしい時間を持てていると思うわ。ヨーロッパは食べ物がおいしいし、アート、フャッションが盛んで、人々もとてもナイスよね。音楽に関してもすごくオープンマインドだと思う。 1999年にワシントンの大学生だった頃DJを始めたのよ。ピアノとクラリネットを子供の頃から習っていて、私はずっとミュージシャンだった。音楽を演奏することがすごく好きだったから、DJに挑戦し始めたときは本当に面白かった。そして一旦ギグが入り始めた途端、夢中になってしまい、とまらなくなってしまったわ。 大学の友達が私に紹介してくれたの。私は踊りに行くことは好きだったから、このジャンルの音楽がとても新鮮で私をわくわくさせてくれたのを覚えているわ。クラシックやジャズミュージックを長い間勉強していたから、音楽に対して新しい展望を持つことできたことが嬉しかったのね。だから私はこんなに心を奪われちゃったんだと思うわ。 楽曲制作ではAbleton Liveと色々なVSTプラグインを使用しています。録音する際はAllen & Heath ZED series mixerを通してやっている。
 私が科学的や論理的に楽曲制作は行なわない。厳密に言えば感情の赴くままって感じだわ。ただ単に座って、聞いたときに気持ちのよいものをつくる、そして全くどんなアイデアが出てくるかはわからないわ。ある人たちはトラックには完全な方式があると言ったりするけど、私の場合は私の脳が抽象的すぎるからそういったことはできないわ。私がスタジオにいるときは本当に全く持って計画とかない、ただ自然とアイデアを沸き立たせて、ときどきそれが上手くいくのね。 Christian Burkhardt, SIS やMountain People等のミニマルハウスのアーティストが今はとても自分のフィーリング会っている。テクノな感じだとBen Klock, Tim XavierやMarcell Dettmannらの作品がとても好き。現在の私の大好きなDJはKonrad Black, Magda, Marco Carolaね。 現在ブルックリンの出身で親友のAdultnapperのリリースの準備をしているところです。このトラックはほんとにすばらしいわ。私の楽曲“Happy Ending”(clink014)が先月リリースされ、今後はTim XavierのソロレーベルLTD400をClinkとリンクさせて再度立ち上げるつもり。現在はこの二つのプロジェクトがとても充実しているわね。 Clinkは私の一生のアートプロジェクトになってしまったわ。それは友人,音楽、ビジュアルアートを繋ぐものになっている。それによって自分の友達と私が仕事をすることができ、クリエイティブになれ、私たちの情熱や愛情を他の人たちとも共有できている。私が共に仕事をしている他のアーティストにはTim Xavier, Tony Rohr, Alexi Delano, Elon, Insideout, Ambivalent, Adultnapperなどがいるわ。そしてグラフィックデザイナーのGabe Benzurもいる。彼らすべてすばらしく、とても才能があるのよ。 彼らの楽曲やDJのミックスの中ですばらしい要素になる斬新で面白いアイデアを聞くようにしているわ。 2007年のNew Yearに大阪でプレしたことがあって、とても楽しかったわ。今回また戻ってくることができてとても嬉しいわ。
 日本はとても興味深いと思うし、もっと色々見てみたいと思っている。 どこから始まったかわからないくらいたくさんありすぎる。けど私の音楽に対する考え方が大きく変わった最も大きな3つのことがRichie Hawtin ‘DE9’とRicardo Villalobos ‘Alchacofa’とほぼすべてのPerlon recordsのリリースね。 テクノ、ミニマルのトラックはすごいスピードで先に進んでいるから、何度も同じものをプレイすると飽きてしまうのよ。いつも私はプレイリストを次々と入れ替え、変化させている。だから私は、私自身やクラウドに対しても常に新しく、わくわくさせることができるの。 今回のツアーは楽しみで仕方ないわ。See you soon!! 私の今まででの一番印象的なブッキングは今年のNew Yearにローマで行なわれたthe Amore FestivalでRicardo VillalobosとMarco Carolaと同じステージでプレイしたこと。これは私にとってとてもとても名誉なことだと感じているし、絶対に忘れることができないわ。
 自分がオーディエンスのときで忘れることができないパーティーの体験は、
MagdaとRichie Hawtinが6年前にニューヨークのFilter 14というおそらく400人くらい入らない小さなクラブでのプレイはすごかったわ。そこでのバイブは私が感じたものの中でもっとも強烈だったわ。 私にとってはクラウドがすべて。毎回私はプレイする度に、自分自身を表現している。そして私にとって一番重要なことは、私が愛する音楽を共有することと、プレイが終わった後でも私の音楽がクラウドの中に残るように自分を表現すること。私の目標は私が出来るベストを尽くすことで、願わくば多くの人々にいい刺激や影響を与えられることが出来るような面白い音楽的なアイデアを楽しんでもらい、体験してもらうことね。