INTERVIEWS
< >

Tom Middleton

DJ、プロデューサー、リミキサーのTom Middletonだ。DJとして世界中を旅しているから映画でいうと「Up In The Air」のジョージ・クルーニーか「The Terminal」のトム・ハンクスみたいな気分だよ。私の使命は美しくてスピリチュアルなエレクトロニックミュージックを追及することと、クラウドを夢中にさせる一晩を提供することさ。そしてシェフ志望でもある(笑)。料理も大好きなんだ。 イェー!大好きな日本食のことなら何時間でも話せるよ!なんともいえない味わいが口の中いっぱいに拡がる築地市場の炙りトロ。生きた海老を、そのまま食べることで生物のエネルギーを実際に感じられる踊り海老握り。ほんのりと温かい穴子や鰻の握りは黄金に輝いていて、とても美しい。海鮮料理は鮮度がとにかく大事だね。それと渋谷駅の地下にある"東急フードショウ"では何時間でも過すことができる。巧みな職人たちが創りだすすばらしい作品は俺の感覚のすべてを満たしてくれるほどだ。"Beard Papa"では強烈なバニラの香りを感じるから、その匂いを嗅ぐと渋谷に来たと実感してソワソワしてしまうよ。天ぷら、豚カツ、たこ焼きなんかも好きだし、挙げ始めたら止まらないな。個人的な意見だけど、日本の料理は世界一だと思うよ。日本で食べるフランス料理はとてもセンセーショナルだし、パスタやピザなどのイタリア料理も日本で食べるのが一番美味しい。問題発言かもしれないけど、日本のパティシエはフランスよりも優れていると思う(笑)。そして世界で一番好きなレストランは、マンダリン・オリエンタル東京の"The Tapas Molecular Bar"だ。今まで生きてきた中で最高の料理を味わったよ。 「Liquatech」と名付けたサウンドを作っているよ。簡単に説明するとオーガニックなドラムンベースに使われているベースラインに、Roland808のキック、ディープハウスのグルーヴを融合させたものだ。UKのレーベル"Urbantorque"から「Gliding」という楽曲が間もなくリリースされるはず。よかったらチェックしてくれ。
http://soundcloud.com/tommiddleton/sets/forthcoming-releases

それとヘッドフォンで聴くことで、今までにないぐらい立体的なサウンドを体験できるアルバムを作っているよ。ホロフォニクスやバイノーラルと呼ばれている、次世代の革新的な技術を使っている。5.1chなんかとは一緒にしないでくれよ。音的には架空の世界を表現した映画「Avatar」や「Bladerunner」と、BBCのドキュメンタリー「Blue Planet」や「Planet Earth」が融合したような叙情的なサウンドに仕上がりそうだね。あとは来年にはMark Pritchardと一緒に"Global Communication"の活動を再開してDJツアーもする予定だ。 そうだな……、最近はFunk D'Void、Tony Lionni、Milton Jackson、Robert Babicz、Gold Pandaたちの楽曲をチェックしているよ。あとは"freerange records"と"Delusions Of Grandeur"から出ている音源はどれもすばらしいから、いつも気にしている。ホームリスニング用に聴いているのはアメリカのエレクトロニックアーティストのSteve Roach。彼の音楽は"Global Communication"の「76:14」、Aphex Twinの「Selected Ambient Works」、Brian Enoの「Music For Airports」、そしてBoards of Canadaの「Music Has The Right To Children」といった超名作を補完しつつ、それらを繋ぐバランス感覚を持っている。俺が大好きな音楽要素のすべてが含まれているよ。 Jimpsterは仲の良い友人であると同時に、アーティスト、DJとして、とてもリスペクトしている。Jimpsterの楽曲もリミックスしたこともあるしね。Shur-i-kanっていうアーティストがfreerangeにいるのは知っているだろう?彼は俺が見つけてきてJimpsterに紹介したんだ。だから俺はfreerangeのA&Rともいえる(笑) じゃあ、俺も負けないようにしないと。今回はみんなが驚くようなすばらしい楽曲をたくさん準備しているんだ。まだ誰も聴いたことのない最新のものばかりだよ。 日本のオーディエンスはオープンマインドでフレンドリーだから、いつも来日が楽しみだよ。当日は"freerange records"が掲げているディープでソウルフル、そしてスピリチュアルなハウスミュージックを表現しながら、俺の好きなアンダーグラウンドなサウンドをプレイするつもりさ。必ず遊びに来てくれよな!