Chus:そうだねぇ、僕は生まれ育ったマドリッドで、それこそ15歳の時からDJをやっているから、今年ですでにDJ暦18年なんだけど、最初はテクノなんかをプレイしていたんだよね。それからやがてハウスもプレイするようになり、自分のスタイルを確立してくるようになり、今はおもにトライバルなハウスをプレイしている。Ceballosとは5年前に会って、一緒に活動を始めたんだ。
Ceballos:僕はよくいうんだけど、人が音楽を選ぶのではなく、音楽が人を選ぶと信じている。僕自身についていうと、僕ははじめピアノやキーボードなどの楽器を演奏していたんだけど、それからクラブ的な音楽に触れるようになってDJになったんだ。Chusと同じく、マドリッドに住んでいるんだけど、マドリッドでは、ダンスミュージックコミュニティーのみんなが知り合い同士だから、Chusのことはユニットになる前から知っていたよ。
Chus/Ceballos:いや、単に経験の問題だと思うけどね。
Ceballos:そうだね。僕ら自身に関していうと、僕らはスタジオで作る音はできるだけ実際にDJしている時の音と同じでなくてはいけないと思いながら作ってるので、ある意味、両立できているんじゃないかな。
Chus:そう、片一方だけが大切なんてことはないんだよ。制作とプレイ、両方があってこその話だからね。音楽を作ることと、DJでプレイすることとは一緒でなきゃならないんだ。僕らにとってDJするというのは、お金のためなんかじゃないんだ。僕らは自分たちが作った音楽が好きで、自分の作った音を人前でプレイするのも好き。そして、そのプレイを楽しんでくれる人がいるからこそ、DJをしているんだよ。
Chus:基本的に2人ともしっかりとプロデューサーとしての役割があって分担してるよ。おおまかにわけると、僕はどっちかというと曲の全体の構成などを担当しており、Ceballosの方はどっちかというとミキシング、ディストーションや新しい音を入れたりといった、細かい作業が多いかもね。でも、基本的には常に2人で一緒に仕事してるから、別々になんか作業をしてるってわけではないよ。
そうだね。本当に曲の最初から最後まで2人で作るって感じだよ。作ってるときは、マジで忙しくって、大変なんだけど、最後には「自分たちの手で作った!」っていう達成感があるのが、いいんだよね。
Ceballos:う~ん、そうだねぇ。僕たちはとにかく毎日、自分たち自身のやることに驚かされたくって仕事しているから、どういう方向に行くかは僕ら自身にもわからないなあ。
Chus:そう、いくらChus & CeballosがトライバルサウンドのDJといっても、いつまでも同じ音を使っていくことは無理だからね。だから、僕らのサウンドになにか新しい要素を入ったとしても、それが拒絶されないことを願っているよ。やっぱり音楽って、常に進化している、そしてまた進化を必要としているものだから、僕ら自身も進化しなくちゃいけないし、聴いている人にもどんどん進化していってほしいっていうのはあるよね。
Chus:そうだね。でも、実はDavidとは長い付き合いで、初めてスタジオでの仕事をもらったのも彼との仕事だったんだ。いまでも、ハウス寄りの作品を作る時は彼と組んでやってるよ。
Chus:う~ん、たくさんあるねぇ。。。でも、クラブに関していうと、David Moralesがオーナーでもある、カナダはモントリオールにある人気クラブ「Stereo」はかなりいいよね。クラウドもサウンドシステムも抜群だしね。イビサのSpaceも、とにかくサウンドシステムがいいと思う。あとは、シンガポールのZoukかなぁ。
Ceballos:そう、クラブに関してはとにかくいろいろと、いいとこがあるよね。カナダではモントリオールとトロント、アメリカではCrobarがよかったな。でも、アメリカのクラウドはエネルギーがすご過ぎる気がするな。アジアのクラウドは「もっともっと!」って要求してくるのが楽しい。あと、今けっこう、おもしろいのが東ヨーロッパのクロアチア、ルーマニア、ブルガリア、ハンガリー、バルト海の国など、ダンスミュージック界ではまだまだ「新しい」といわれている国。こうした国でのプレイは抜群に楽しいね!!
Chus:そう、え~っと、6月に東京と大阪でもプレイするので、とにかくパーティーに来てください!
Ceballos:そう、とにかく笑顔で来てもらって僕らの音楽、僕らそのものを経験してみてください。
Chus & Ceballos:そう、楽しみに来てよ!遊ぼう!楽しもう!
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