INTERVIEWS

DJ KENTARO

やっと完成した感じですね。音源はリリースしていましたが、プロデュースアルバムとしては5年ぶりというのもあるし。最高の出来になったと思います。 2〜3年前くらいからトラックは作っていたんですけど、本格的にまとめあげたのは、ここ1年くらいですね。L.A.に行ったときは、D-Stylesとのコラボを録ってきたり、DJ GoとStep Inの基盤となるトラックを作ったり、エイジアさんというボーカリストの声サンプルをレコーディングしたり、その前にヨーロッパで作ったり、長野県の白馬でXLIIというエンジニアのスタジオで一緒に作ったり。それらを最後に、東京でまとめ上げました。 ありますね。ラフとかも含めたら50曲くらいストックがあって。入れる候補にあげてた他の曲も2、3曲ありましたね。なので、もしかしたら今後違うかたちでEPなども出そうかなって考えてます。 音楽には高音、中音、低音があったり、スピーカーもレフト/ライトがあったり、空間の距離だとか、360度含めたコントラストが無いと成立しないですよね。いろんな音が対比してたり、混ざり合ったりしているから音楽だし、そういう意味も込めて「Contrast」。ある意味、森羅万象なのかなって思ってみたりもして。 理由としては、レコードが丸いからですかね。それが1番先にきている気がします。ガキの頃からレコード屋に行って、レコードばかり買っていたし、常にレコード。高校の頃なんか交通費とかお昼代とか、そういうのを削ってレコードを買っていたし、帰りの電車賃が無くなって歩いて帰ったりだとか、誰かに自転車に乗っけてもらったりだとか。だから円盤っていうのは、生活の中心だったんで影響はあるでしょうね。 そうですね。でも曲によってというか、例えば前半はベースミュージックに特化した内容になっていて。一方で"Fire Is On"なんかは日本語の曲じゃないですか。それが"Ninja Tune"からリリースなので、世界でリリースされる。でも日本語の曲は入れたいというのはありましたね。あと"Kikkake"というDJ KRUSHさんと作ったトラックは、このアルバムで1番最初にできたトラックだったり。全体的に自然とこのアルバムになっていった感じはあります。 二人とも同じAbleton Liveというソフトを使っているので、一緒にスタジオで曲の基盤を制作して、あとはデータの往復だったり、音を足し引きしていく作業ですね。 DJとして大先輩っていうのはもちろんありますし、ヨーロッパでも活躍しているので、ヨーロッパに行くとよく話を聞くし、LONDONのCOCOというベニューでセッションする機会もありました。あとはプロダクションがかっこいい。今回共作ができた事は純粋に嬉しいですよね。 これはKRUSHさんの音も入っているんですよ。 そうですね。あの和太鼓もKRUSHさんが持ち寄ってくれた素材で。だからノンストップで"Torus(OTO)"と"Kikkake"は繋がっている感じはありますね。 特に前半の数曲はフロアライクで、後半の"Lapis Lazuli"あたりからターンテーブリズムの要素が多くなりますね。 そうですね、琉璃という石ですね。このトラックは、石がぶつかりあう音なども入っていて。インストの曲というのもあり、空間のコントラストを作った曲ですね。お気に入りの一つです。 メンバーのPFELとは前から仲が良いんですが、最初に色々な素材やビートをC2Cに渡して、最初はリミックスとしてお願いしようとも考えてたんだけど、返ってきたものが思いのほか良くて。それをまとめてアルバムに入れることになりました。 2004年のレゲエ祭で共演したり、当時のFIRE BALLのDVDにDVJ REMIXとして参加させてもらったのが最初ですね。最近だとLEEさんの曲のアレンジなどもやってます。逆に彼らの曲のダブ、オリジナルバージョンを何曲か録ってもらったり。その後オレの2ndアルバムとして今回、5人で一緒に曲を作れる事になりました。ちょうどFIRE Bもアルバム制作時期というのもあって、スタジオにお互いいたのでスムーズに作っていく事が出来ましたね。いちファンとして今回の共演はまさに念願ですね。 ●Matrix & Futureboundは、もともと彼らのプロダクションが好きで、ドラムンベースの中でも洗練されているイメージ。レーベルもやっていて、そこからリリースされるプロダクションも良いんですよね。フランスのブレストで行われたフェスティバルで共演したときに知り合いました。その後、Futureboundが日本に来ている間、うちに3日間くらいいて、そこでこの曲のベーシックができたんです。

●Foreign Beggarsは、比較的同年代というのもあって。 とにかくライブがすごいんですよ。ベルギーのDOUR FESTIVALで、オレの前にやったことがあったんですけど、くそ盛り上げやがって(笑)。もう出づらかったですね。でもちゃんとマイクで紹介してくれて。とにかく彼らのライブを観て一緒にやりたいと思いましたね。制作の話は、2〜3年くらい前からしてたんですけど、ようやく今回一緒にできたって感じですね。6月30日(土)のageHaでやる"BASECAMP 2012"で初来日するんですけど、東京、大阪2箇所やるので、ぜひ彼らのライブは観てほしいですね。

●MC Zuluは、今回のエンジニアのXLIIが紹介してくれたんです。彼と一緒にこのトラックを作った時に、激しめのビートになって、ラガMCほしいなって話をしていたら、いいやついますよってXLIIが。それがMC Zuluで、彼にメールをしたら快諾してくれて。彼以外にもラガMCの候補はいたんですけど、最終的にMC Zuluがいいなと。XLIIと繋がっているというのもあって、おもしろい化学反応が生まれればアルバムのエッセンスになるだろうなというのもありました。

●Kid koala & D-Stylesと作ったCrossfaderは、最初はL.A.でD-Stylesと2人で作りました。L.A.に行った時にバーベキューをしたり、サンフランシスコのQ-BERTの家に一緒に行ったりしている延長で、L.A.でのうちのスタジオに来てくれて。D-Stylesがレコードを何枚か持ってきて、一緒にフリースタイルを録音したのが最初ですね。それで充分いいのが録れちゃって。その素材をトラックにして、それをKid Koalaに投げてさらにフリースタイルを乗せてもらって、最後に東京でまとめあげて完成しました。名前のとおり、Crossfaderを使って音のON/OFFのコントラストを作っています。

●The QemistsとのKikkakeのリミックスは、BPM110のロックブレイクにしてくれて、アルバムの最後にこの曲を入れることができてまとまりましたね。サマーソニックで来日した事もありますが、彼らもNINJA TUNE所属のアーティストです。 彼も音楽プロデューサーですが、Ninja TuneとかWarpとかの色に割と近い、UKのCivil MusicというレーベルからEPをリリースしてます。彼も最近EUツアーをやっていたり、アーティストとしても忙しくやってます。けど、エンジニアとしての力もあって、今回はエンジニアとして主に参加してもらってますね。 最初に会ったのが、TRAKTORの人に誘われて行ったTRAKTORの会社。ちょうどラフィックってDMCチャンピオンのDJが来ていてデモンストレーションをやってくれたんですが、そこでアテンドとしていたのがXLIIだったんですよ。使っている機材もAbleton LIVEで一緒だったり、Native InstrumentsのMACHINEとかKOMPLETE 8とか、共通点が多くて。それからミックスをお願いした曲があって、それがすごい良くなったんです。そういう流れもあって今回一緒に作ろうとなりました。 XLIIには本当に感謝してますね。彼無くして今回のアルバムはできなかった。ミックスダウンとかメールでエンジニアに投げる時もあるし、自分でやっちゃう時もあるけど、今回は、大体XLIIにミックスをやってもらいました。
http://soundcloud.com/xlii メインで使用しているのはAbleton Live、シンセはVIRUS、SILENCE、KOMPLETE 8とかですね。今回サンプリングとかは少なかったですね。808、909も使ってますね。あとはもちろんターンテーブル、MIDIキーボード、それと石とか鈴とかの鳴りもの、実家の寺の鐘を馴染みのあるお坊さんに叩いてもらったり。鐘の音もある意味ミュージシャンとして頼んだ感覚でしたね。 簡単にいうとヒップホップですね。当時小学、中学の頃はロックやポップスも聴いてたんですけど、ヒップホップ以外にもパンクやメロコア、スカコアも好きで。中1のときに1人でアメリカのシカゴ郊外にホームステイした時があって、その時ヒップホップカルチャーを初めて知ったんですが、帰って来てから夜中テレビを見ていたら、たまたまDJバトルをやっていて。スクラッチもそうですけど、かかっているあの重たいビートにさらに魅かれて。そこからヒップホップをさらに掘って、突き詰めたらDJっていうのが出てきて、そこからDJを始めたいと思って新聞配達をしてターンテーブルを買いましたね。よく頑張ってましたよ(笑) Method Man & Redman - How High。いきなりこのチューンでしたね(笑)。その時は、ジャケ買い。2枚買いしてましたね。あと何だっけ、A Tribe Called Questとか、Black Sheepとか、De La Soulが出てきて、COMMON, The Pharcydeとか。さらに90年代後半に、Timberland、The Neptunesといった電子音系が出てきて。当時はあまり好きじゃなくて。その頃からヒップホップが2つに分かれてっていうのもありましたね。今はTimberlandに関しては、ヒップホッププロデューサーの中でも大好きですね。 嘘ですね(笑)。 たぶんそれ、DJ MIYAJIMA君のことかもしれないですね。最近会えてないけど、オレがDMCで世界チャンプを獲った2002年の違う部門で一緒にロンドンに行った日本代表なんですよ。スクラッチがべらぼうにうまいんですよ。D-STYLESのスタイルにも似てますね。センスも良いし、今でも好きですね。Technicsのミキサーが裏を開けるとフェーダーが簡単に取れるんですよね。だから古くなったフェーダーを持ち歩いてたってDJは多いみたいですね。 両方ですね。ルーティンもやるし、短い20〜30分のショーケースの時は比較的決めてますね。ロングプレイではクラブセットと混ぜてプレイしたり。その都度マイナーチェンジしていて、同じセットをやったことって今までほぼ無いんですよ。 LEDも凄いのを計画中でして、お楽しみです。 アリーナに関しては俺以外にもDJ KRUSHさんや、Foreign Beggars、KIREEK、KURANAKAさんが、MIGHTY CROWNはダブステップセットをこの夜初めてやるんですよ。MIXは出していますが、生でやるのはこの日が初めて。Foreign Beggarsも初来日だったり、見所は全部ですよね(笑)。あと女性DJだけのエリアがあったり、ドラムンベースのMAKOTOさんやAKIさん、BAKUくんやHABANERO POSSE、HIFANAもDJ SETをやってくれるエリアや、あとXLIIのレーベルのステージではRED BULLのDJバトルがあったり。ほんとベースミュージックというか、ダンスミュージックのフェスティバルになると思っています。快諾してくれたアーティスト達にも本当に感謝しています。新しいサウンドのフェスティバルにぜひ遊びに来てきほしいです。www.djkentaro.jpに詳細を載せています。
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