INTERVIEWS
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Ramon Tapia

はじめまして。ベルギーのアントワープで育って、父はチリ出身のミュージシャン、母はオランダ人だよ。 80年代にクラブに遊びに行っていた姉達の影響が強いね。彼女たちは、いつもダンスミュージックのテープをかけていて、それを僕も毎日聞かされていたからね。
そこから、エレクトロミュージックが好きになった。その影響が無ければ、今の僕は存在していないと思うから、とても感謝しているよ。 家にいることで十分楽しんでいるよ。正直なところ、音楽が僕の趣味であり仕事なんだ。だから常に仕事をしているか、趣味に没頭しているかだね。 アントワープで学生をしていた時にDJを始めたよ。最初はただ単におもしろいからやっていたけど、そのうちにパーティーに呼ばれてプレイしてからプロのDJになりたいと思ったんだ。そこに到達するのには、何年もかかったけどね。
プレイする時は、そのパーティーのバイブがどんなものなのか感じて、良い音楽をそのバイブの波に合わせるようにしている。DJは、ただ音楽をかけるだけじゃなく、観客を踊らせて、ハッピーにすることだからね。 印象に残っているクラブやパーティーはたくさんあるよ。メキシコはとても素晴らしいね。ラテンアメリカには僕のファンがたくさんいて、観客がすごく盛り上がっている。最高だよ。 最初のレコードは、友達と制作したんだ。友達はとても素晴らしかったけど、僕の頭にあるアイデアを上手く形にできなかった。だから、自分で制作を勉強して、アイデアを形にしていくしかないと感じたんだ。 DAW、Maschine、Genelec スピーカー、レコードのシンプルなスタジオだよ。そこでいろいろなアイデアを思考試作している。シンプルなアイデアから良いトラックが生まれることがあるね。制作では特に意識していることは無いよ。音楽は流動的なものであって、どんな方向にも行けるからね。 熱心に取り組んで、自分にすぐに満足しないことさ。僕は未完成のプロジェクトがたくさんあるよ。トラックに火がつかなかったら、脇に置いて、毎回新しくスタートしている。 現在は素晴らしいアーティストがたくさんいるよ。Burialは大好きだね。僕の音楽とはスタイルが違うけど、彼のプロダクションは素晴らしいよ。とても尊敬している。 Say What?は、主に自身のプロダクションにフォーカスしたレーベルだよ。これまで、他のレーベルからたくさんのトラックをリリースしてきたから、自身のレーベルを設立して、他のプロデューサーへのプラットフォームを作ろうと決めたんだ。自分で全てができるからね。マスタリング、アートワークなども全てコントロールしているよ。 Secret Cinema は良い友達で、プロダクションが好きだから、リミキサーに選んだよ。
Format B は、最初に彼のレーベルでのリミックスを頼まれたんだ。その時に、今度は彼が僕のレーベルでリミックスをしたら面白いと話をしたのがきっかけだよ。彼は快く引き受けてくれて、素晴らしいリミックスが完成したんだ。 次は、4つのリリースを予定している。Say What 002 は、Format B のリミックスを収録して、最近リリースされたよ。003は、ディープなサウンドになるよ。ディープハウスからテクノまで、自分の音楽の幅を試してみたいんだ。もちろん、自身のレーベルだからね。けどレーベルは、他のアーティストのプラットフォームにもなっていくよ。クオリティのあるトラックやリミックスをリリースするレーベルにしたいんだ。これを達成できたら、嬉しいし、幸せだね。 日本の文化、音楽シーン、食べ物。。。日本で経験したいことはたくさんあるよ。とても楽しみにしている。 ファンの思い出に残る一夜になるようにするよ。