- アメリカ、アフリカ、スペイン、イタリア、ハンガリー、フランス、アルゼンチン、フィンランド、イギリス、ペルー、などなど、ほんとにさまざまな国で音楽が1枚に収まってますね。正直、こういったミックスCDを聞いたのは初めてです。なので、こんな音楽あるんだと発見の連続でした。「Folclore(フォルクローレ)」=広義の意味で伝承を指す言葉だそうですが、なぜこの解釈で作品にされたのですか?
まず、この作品に至るまでの話になるんですけど、この作品の前にアルゼンチン音楽を中心とした南米音楽コンピレーション『UNICORISMO』をリリースしていまして、それをきっかけに宇川さんのDOMMUNEに出させてもらったことがあったんです。 それ以前にも小箱を中心に活動しつつインディーレーベルからミックスCDを出したりしていたんですが、オフィシャルという形のリリースはこの『UNICORISMO』が初めてだったんですね。 僕は、普段こういうワールドミュージックを輸入するディストリビューターとして働いてて、もともとテクノとかハウス、ヒップホップ好きのキッズだったんですけど、突然そういう環境に入って「こっちの世界も全然おもしろいじゃん」って思い始めて。 でもワールドミュージックってあまり聴いている人が周りにいなかったし、クラブでも紹介する人がまだまだ少ないんじゃないかと。 それで今の会社に入った瞬間に、こういう音楽を自分の周りに紹介する人ってそういないから俺がやったら面白いんじゃないかって野望みたいな気持ちが芽生えたんですね(笑)。
人々の根っこには、自分が生まれ育った地の音の伝承って絶対にあると思うんですよ。そして、それに影響されたダンスミュージックも各地で生まれています。アメリカやイギリスのメジャー資本のものではなく、僕が輸入しているワールドミュージックの楽曲でも、ハウスのグルーヴやテクノのミニマル感みたいな部分をフロアーでうまく引き出して、同じ快楽を味わってもらうことも可能だとある時気づいたんです。 世界中の音楽、アフリカやヨーロッパのトラッド感、フィンランドの電子音の中ですら、いたるところにフォルクローレの音楽はあります。 今まではアルゼンチンや南米を中心にそういう音楽を紹介してきましたが、今作はその拡大版を作りたかったんです。
- 今、話にちょっと出たフィンランドの電子音楽に関するShhhhhさんの解説が「サイケデリック森林浴」と書かれてておもしろかったです。(Shhhhh本人による解説書がCDに付属されていました)
(笑)。フィンランドって国土に対する森林面積が世界1位なんですよね、それで日本が2位だか3位らしいんですよ(笑)。 僕自身フィンランドに行ったこともないけど、このフィンランドの電子音も僕の中ではフォークを感じるんですよね。 フォルクローレってスペイン語なんですけど、英語でいうとフォークミュージックのフォークなんですよ。 フォルクローレって付けたのは、単純な話、僕の中で南米の気分だったからです。 言葉遊びみたいなもので、その時の気分で決めるのもありですよね? 南米っぽい気分とか、ドイツっぽい気分でとか。 そういう部分もDJとかダンスカルチャーの遊びだったりするし、そういうノリで提案するというのも僕の遊びの1つというか。 フィンランドにこういう伝統音楽があってって詳しく紹介するのは、昼間の仕事での役割だと思うけど、DJって言葉が必要なものじゃないじゃないですか? だからもっと楽しく、旅みたいな感じにしたかったんです。
- 例えばMALAのような音楽も、Shhhhhさんのプレイリストには入るのですか?
よく使ってました(笑)。 ベースミュージックも、今回のアルバムで意識した部分ではありますね。 最近だとダブステップしかり、ベースミュージックってベースが強調されていたらある意味なんでもありみたいなところもあるじゃないですか? それってすごいアナーキーでおもしろいなと思っていて。 MALAもキューバのフォルクローレを吸収した作品ですよね。 世界中のフォーク、民族音楽は身近にあるものとして考えたい。
- Shhhhhさんがやっているワールドミュージックを説明するとしたら、どう説明するのがいいのでしょうか?
世界各地で受け継がれてきた音楽を、自分が育った環境の音楽とミックスした音楽。 僕たち日本人だったら前者は、民謡とかお祭り音楽とかになると思うけど、そういったものに、自分が影響を受けた音楽をミックスするのが当たり前のことだと思っています。だから今回は僕の中では、わりと普遍的なものを提案したつもりです。 でも、だったら民謡に自分のエッセンスを入れるかっていうと、僕はそれはまだ選択しないんですね。 ディープハウスとかテクノとかを通過したエッセンスを選択してます。
- 最初、あまり聞いてこなかったカテゴリーの音なので身構えたんですけど、聞いていくうちに自然と頭や体が揺れたのは事実です。遺伝子的に組み込まれた音色や、ダンスミュージックを通過したフォーマットというのがあったのかもしれません。あとやっぱりパーカッションの音は、やはり体が反応しますね。
グルーヴ感や、ベースの位置だったりね。 4曲目のTarantavirusなんか、リズムはタランテッラって言って南イタリアのフォーク音楽なんですけど、これもエレクトロニックシンセが入ってきたりして、何かしら民族音楽とダンスミュージックの融合がおこなわれているんです。 ダブステップ、テクノ、ミニマル、ディープハウスを通過して、こういう音楽で踊ろうっていうのは意識しましたね。 もちろん、パーカッションが入っているとDJフレンドリーですよね。
- 製作中に標高差というキーワードが浮かんだそうですが、具体的にはどういった意味なのでしょうか?
国、言葉、ジャンルごとに目まぐるしく変わっていくミックスってのは今まであったと思うんです。 でもこのネタを使ってミックスしていくと、徐々に気持ちが上がっていく感覚になったというか。 例えば、ディープハウスでじわじわ上がっていくように、ミニマルテクノではめられていく感覚と同じように。 実際に、その民族が住んでる標高を調べていったら、ほんとに標高が徐々に上がってってるんじゃないかとすら思いました。 完全に妄想なんですけどね(笑)。 民族別ミックスとかよくあると思うんですけど、標高別ミックスっていうのはなかったと思います。 どんどん標高が上がっていって、空気が薄くなってどんどんトリップしていくイメージです。 それで、違うものが見えてきたらおもしろいみたいな。
最初はもう少しワールドミュージック紹介みたいな感じだったんですけど、ライセンスの関係で使えない曲もあったりして、最終的に普段の自分のDJに近いフロアライクな内容にどんどん変わっていったのは、作ってておもしろかったですね。 必然性を感じたというか。
- 制作ツールは何になるんですか?
僕は、すごいアナログですよ。家にある、お弁当箱みたいにパカって開くCDJとPioneer CDJ200が1台ずつに、ターンテーブル2台とミキサーにECLERの3chあるやつですね。 アナログな手法でやるのは、これで最後にしようと思いました、ほんとに大変だったんで(笑)。 ループしてエディットしたらもっとダンスミュージックなると思うんですけど、そんな技術もないので、コンピレーション的なニュアンスから入っていったんですけど、目指すは普遍的なグルーヴ。 テクノやハウスと同じように楽しめるグルーヴは意識しましたね。
- コンピレーションっ的っていうのは、確かに思いました。でも、いい曲だったね、おもしろい曲だったねで終わりって感じはしませんでした。ミックスする部分とアンミックスする部分。それに意図が感じれたので。
フロアーでもないし、USTでもないし。 DJとしてのグルーヴのキープは意識しましたね。もちろん着地もして。 あんまりアゲアゲにすると自分じゃないし。
- 収録曲の中で、8曲目のLeonardo Martinelli/Particulas Elementalesが、個人的にお気に入りの1曲です。エレクトロニカでベースミュージックぽくもあり。なにか、昔のBjorkに似てる印象がありました。
普段彼がやっているユニットでは、ビートは、デジタルクンビアみたいな感じで南米の太鼓と一緒にライブやるような音楽ですよ。 それこそ、僕の言っていたエレクトロニカと伝統フォークを混ぜたような音楽をやってるんです。 そのソロ名義がちょっと不思議な音楽というか、なので今回のミックスでは場面転換的な意味合いを持たせた曲なんですよね。 なんかあれは、南米の不思議さなんですよね、感触が。 さっきのサイケデリック森林浴じゃないですけど、森っぽいというか。 インテリジェンスというよりは、不思議さという意味でのサイケデリックというか。
- シーさんの琴線に触れる音楽というのは?
・・・う~ん、難しいですね~。。。
- じゃあ見方を変えてディストリビューターとして自分、DJとして自分とでは、音楽の好みなどは変わりますか?
DJとディストリビューターのバランスってけっこう悩んだりするんです。 それって絶えず自分の命題だったりするんですね。 でも1つには、ダンスミュージックの根本的な要素に「ミニマル」ってあるじゃないですか。 このミニマルの気持ちよさに関しては何かしら意識して聴いてます。 あと、最近のテクノやハウスに遜色ない時代感があるものというのはあります。 この時代感ってDJ的な視点じゃないですか? 例えば、これ聴くなら今じゃない? だったり、これはちょっと前のノリだよね? って分かるのってDJの物言いじゃないですか。そういう視点で全世界の音楽を捉えています。 それは、ダンスミュージックとかを抜きにして、フィールドレコーディングとかでも。
チベットのすごくおもしろいフィールドレコーディングされたCDがあるんですけど、フィールドレコーディングって録音した人のセンスが如実に出るんです。 マイクの質とか、曲順によって編集もできるっていうのもおもしろいですね。 地元の歌から入ったと思ったら、シュワーって小川音とかが出てきて、そして子供の歌とかが聞こえてくるんですよね。 フィールドレコーディングって案外トリップミュージックだな~って思ったりもしたんですよ。
キューバのすごく古い音楽なんかも、今、フロアーでパーティーの最後にかけると気持ちいい雰囲気が作れるんです。 例えばみんながバレアリッククラシックをプレイする時間に、僕はキューバの音楽をかけるような提案は絶えずしていきたいなって思いますよね。
- ご自身で曲を作られたことはありますか?
昔、大学の時にMPCを触ってみたら、すごくおもしろかったんですけどね。でも、最初に言ったように僕はディストリビューターをやっているので、毎日新譜が入ってくるわけなんですよ。 それで配給している作業が楽しくなってきて、創作のほうには興味が向かなくなったんですよね。 あと、旅も好きだからバッグパックとかやってたんで。 でも今回ミックスCDを作って、楽曲制作もやってみたいと思いました。 ライセンスとかの問題もあったんで、使えない曲があったら代わりになるようなトラックを自分で作れたらなと。
- 旅はどちらに行かれたんですか?たくさん行かれてそうですが?
ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、、、あたりですね。 1番長い旅はスペイン、モロッコと東欧にいった時ですね。 その時はバルセロナだけで3週間くらい過ごしました。 帰国してディストリビューターの仕事についたんですけど、旅のノリとディストリビューターのノリがシンクロしちゃって。 入社してすぐバルセロナの音楽を担当させてもらったんだけど、現地のノリを吸収した後だったし聴いてもああなるほど、みたいな。 すごくそれは、幸運なことだったと思うんです。 ちょうどこの作品が終わったし、初めてラテンアメリカも行ってみたいなって思ってます。 でも一方で行かなくても提案できるのがDJだなって思ったりもします。 今回の作品みたいにね。 旅好きだから旅をさせてあげたいっていうか。
- もともとハウス、テクノを主体としたDJをされていたそうですが、ワールドミュージックを主体に自由なスタイルへ移行されたのは なぜですか?
言ってしまえば、西海岸ハウスとかディスコダブも好きなんですよ。きっかけとしては、子どもとカミさん、家庭を持ったこと。 家庭を持つと1回引退モードになるじゃないですか。 僕もその時期があったんです。 でも、そういった状況に置かれて、好きなものをかけようって瞬間がいくつかあったんですよね。 例えば、大阪に「FLOWER OF LIFE」っていう、僕も初期の段階から参加してるパーティーをやっていたMACAOって箱があったんですけど、そこの場所が使えるのが最後って時のパーティーにDJとして呼んでくれたんです。 そこで、他の人と同じような曲をかけるよりも、自分が信じてる好きな音楽をごちゃまぜにしてやっちゃえっていうやり方のほうが、パーティーや来ている人、呼んでくれた仲間に対して、1番素直なんじゃないかって思ったんです。 もちろんグルーヴはキープするっていう、DJのマナーをキープしながらですけどね。 あと、GRASSROOTSって箱があるんですけど、そこがずっと待ってくれたのも大きかった。 GRASSROOTSのような小箱カルチャーの恩恵はすごく受けてて、若い時はアンチメインストリーム的な意識もありましたね(笑)。
今のスタイルでのプレイを始めた頃は、ジャズとかもよくかけていたんです。 ジャズや民族音楽のミニマルな要素をつないでかけると、みんながワーって踊るんですよ。 で、これ案外いけるなって(笑)。 だから徐々に徐々にって感じですね。
- すごい単純な質問になってしまうのですが、アーティスト名のShhhhhという由来は?
Miles Davisの『In A Silent Way』の中に「Shhhh」って曲があって、それを確かキング・ブリットがリミックスを出してて。 その時に見たShhhhって字面がヤバイなって思ったんです。 それだけなんですけどね(笑)。 あとDJなのに「シー」って静かにしろってのもパラドックスだし、暗号っぽくて。 まさか人に説明するようになるとは(笑)。
- DJの自体はどれくらいになりますか?
大学の頃からなんで、13年くらいはやってます。 でも、人前でちゃんとお金を取ってやれるようになったのは、ここ3、4年ぐらいだと思います。 大学の頃、みんながハウスなどをプレイしている時にスピリチュアルジャズなんかをかけたりとか、日本のレーベルRevirthのNumbさんあたりの音と変なジャズなんかをミックスしたらおもしろいんじゃないかって、そういう実験を絶えずやっていたんです。 当時はレイヴパーティーを手伝ったりする一方で、中央線沿線のハコでやっている変わったジャズのライブを見に行ったりとか、もう亡くなっているんですけどチンドンの篠田昌已さんって方がいるんですけど、その関連のクレズマーっていって、ニューヨークのユダヤ人の音楽なんですけど、それを見たりとか。 全部ひっくるめて好きだったんですよ。 それこそ、トランスのレイヴでタイパン履いて手伝ってた次の日にジャズとか見に行ったりとかしてて。
-分け隔てなく、楽しめるってすごいことですよね。
今思うと、変なことやってたなって思うんですけどね。 いわゆる、ただの音楽オタクだったんですよ。 逆にパーティーの方が後でしたよね。 トランスのパーティーで、すごい刺青の入ったお兄ちゃんと、僕みたいなただの音楽好きが一緒に仲良く話せるって、すげぇおもしろいなって思ったんです。 僕自身わりと普通の高校、大学生って感じだったんで。 でも、そういった経験もこの作品には反映しているかもしれないんでしょうね。 民族音楽も好きだけど、テクノも聴いてきたよってノリみたいなものは出てるのかなと。
- 私の仕事上、友達に今日のパーティーで何がオススメってよく聞かれるんですけど、Shhhhhさんがオススメするパーティーを教えてください。
NOBU君の「FUTURE TERROR」は、やっぱりみんなの故郷だし、僕の故郷のGRASSROOTSもおもしろいし。 小箱で土臭い感じだから好き嫌いはあるかもしれないんですけどね。 やっぱり、僕はローカルでいろんな音楽がかかるところが好きですね。
- 他のお2人のミックスは聞かれましたか?
もちろん。 僕のもそうだと思うんですけど、こういうミックスって日本人しかできないんじゃないかなって思いましたよね。 これは、日本独自のものができたと思います。 MOODMANのはディープハウスに最近のベースミュージックを独自の解釈で取り入れて。 はっきりとMOODMANの世界なんだけど、その取り入れ方が海外のDJより過剰だと思うんですよね(笑)。 NOBU君はNOBU君で、いわゆるテクノってものから古今東西の電子音楽にまで括りを広げようとして。 それは、2人がやろうとしていることの延長をパッケージングしたのでお見事といった感じでしたね。でもこの3作は、島国の日本人だからこそできた作品なんだなとも思いましたね。
- なぜ、日本人だからできた作品なのですか?日本は何が特別なのでしょうか?
アメリカだったら隣に黒人がいてスパニッシュ系がいて。 そういった環境で好きな音楽って変わってくると思うんですよね。でもその感覚って島国の日本では、自分の隣はほとんど日本人だし分からないじゃないですか。それって、日本の文化しか肌に無いわけで。だったら、全情報をフラットに受け取れるのって日本人だと思うんですよ。その中で生まれて育ってきたシーンや音楽があるのも、日本の文化だと思うんですよね。
スペインでは、南米のスペイン語圏から移民がすごく来るんですよ。 そこでいろんな文化が混ざったりして新しいものが生まれて、僕は、それがうらやましくもありました。 僕も、現地に取材しに行っても、言葉がいくら上手くても究極的にはリアリティーを共有していないから仲間には入れない。 そういう絶望感ってやっぱりあったんです。 いくら旅行をしても結局自分は日本人でしかないし、日本語で話して、居酒屋行って飲んで、パーティー行って遊んだり風営法に苦しんだり。 その日本独自のルールや環境の中で、揉まれて得たものっていうのは僕らの強みでもあると思うんです。
- 日本といったら、作品の中にはボアダムスの楽曲も収録されていますよね。
20代の前半からたまたま仲良くなる機会があって、それからライブ現場とかもここ3年くらい手伝っているんですよ。 オルタナティブロックというくくりで日本発みたいなことやってるじゃないですか。 僕はその姿勢にすごい影響を受けてるんですよ。 結局さっきの日本人独自のものというか、圧倒的にオリジナルなものでやっている。言ってしまえばあんまり好きじゃない表現ですがアートですよね。
- 他の日本人の方はどうですか?
日本人、日本人。。。。実際、友達のDJを聴いてインスピレーションを得る事もたくさんあるし、昼間ディストリビューターとして働いて、毎日世界各国の音楽を聞く事でもインスピレーションを得られるし、特定の人をあげるのは難しいです。 毎日、いろんなサンプルが送られてくるけど、ほんとに紹介しきれてないんですよね(笑)。 しばらく世界中の音楽を聞き込むと一周してじゃないですけど日本語の曲とかに戻るのかな~とも思ったんだけど、まだ、世界のフォルクローレのほうに興味が尽きないんですよね。
- Information -
アーティスト:Shhhhh
タイトル:Crustal Movement Volume 02 . EL FOLCLORE PARADOX
レーベル:tearbridge
フォーマット:ミックスCD
価格:2,940円(税込)
発売日:03月27日
●トラックリスト
1. Borana Tribe " Borana Singing Wells" (Sublime Frequencies)
2. Radioclit "Secousse" (Mental Groove Records)
3. Adrian Lenz "Cover Me (Ol' Oil Riddim)" (Blank Mind)
4. Tarantavirus - Cesare Dell'anna "Figghiu Mia" (11/8 Records)
5. Panchan "Vojszike" (NarRator Records)
6. La Mal Coiffee “Prenetz Lo Bon Temps Filhotas” (Sirventes)
7. Bognar Szilvia, Herczku Agnes, Szaloki Agi "Apokae" (FolkEuropa)
8. Leonardo Martinelli "Particulas Elementales" (Edicion De Autor)
9. Tuusanuuskat “Tippa 1” (Fonal Records)
10. Cut Hands “Black Mamba” (Very Friendly)
11. Electric Kulintang “Dialects" (Plastic Records)
12. Boredoms “Rereler - dj coswamp mix” (commmons)
13. Jony Rodriguez Arizaca “Lawa K'Umu (Traditional from Puno)
14. Shackleton "Test Tubes" (Woe To The Septic Heart)
15. Yinke Ogunye “Gbedu” (Honest Jon's Records)
16. Sven Kacirek "Scarlet Pitch Dreams" (Pingipung Records)
■詳細
http://www.clubberia.com/ja/music/releases/4248-Crustal-Movement-Volume-02-EL-FOLCLORE-PARADOX/
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