INTERVIEWS
< >

KiNK

 
- 良い時も悪い時もありながら、ずっと長く続いているこのダンスミュージックシーンにポジティブなエネルギーを感じてるよ。
-
 
 
 - KiNKという名前の由来は何ですか?

 
僕の親しい友人が名前を決める時に”何かひねりを加えたみたいな意味合いの名前にしたら?”とアドバイスをくれて、ライブショーやDJセットにしろ、それがまさに自分のパフォーマンスと音にぴったりだったんだ。それに加えてシンプルで短い名前だし、僕が手書きすると、大文字と小文字のiの組み合わせですでにロゴの様にも見えるし。でも、名前を決めた時、実はセクシャルな意味合いも含んでるって知らなかったんだ。だからもしかしたら残念に思う人もいるかもしれないけど、僕のプライベートライフではなにもkinkyな(変態じみた)ことはないし、もしそうだとするならスタジオとステージ上でだけだからね!
 
- KiNKは、ダンスミュージックでありながら、大部分でジャズと即興の要素が混ざった音楽という印象を受けます。あなたの音楽の表現の中で、”ライブ”と”エレクトロニック”の間に位置するというテンション、そしてライブキーボードとリズムプログラミングの相互作用がどのように音楽に影響しているのか教えてください。

小さい頃、ずっとピアノを習ってたんだけど、あまり真面目な生徒とはいえなかった。経験値としてはDJ歴の方が長いね。僕がライブパフォーマンスに切り替えた時、DJセットとして展開する即興音楽を作り出すのはやっぱり大変だったよ。いろいろ試した結果、さまざまな楽器要素を取り入れるために、ドラムパッドやキーボードで自分が事前にプログラミングした音楽をループでDJセットに入れ込んでおくことだった。僕のキーボードの技術はベーシックなレベルだけど自分のプロデューサー、そしてDJとしての経験を突っ込むとすごくおもしろい音楽になって表現できるんだ。僕はもしかしたらEric Satieの作品はピアノで表現できないかもしれないけど、2コード同時にひいて、録音したり、ビートを作ってお客さんと一緒にベースラインを作ったり、それぞれその一瞬に僕は魅了されて、お客さんもそれに応えてくれるんだよね。もちろんすることもたまにはあるよ、だけど二度と作れない特別なリズムやメロディーを作り出すことができるんだ。

  - 世界中でパフォーマンスされていますが、今どこがダンスミュージックの核となっていると思いますか?

大体ヨーロッパでプレイすることが多いんだけど、北アメリカ、オーストラリアよかアジアにも行ったことあるから、まぁ、ほとんど回ってるね。もちろん場所によって違いはあるし、アメリカに限っていうならエレクトロニック・ダンスミュージック(EDM)が幅をきかせてるよね、これって僕の好きなジャンルのコマーシャルバージョンのようなものなんだろうけど、いろいろと他の音楽に影響を与えているのは間違いないよね。何が嬉しいかって、ダンスミュージックシーンはもう新しい分野じゃないから、最近若い子たちをダンスフロアで見かけることが多くなったって事だよね。ちょっと怖いのは、”もし今がピークだったら、この先どうなるのか?”って考えた時かな。それと同時に、良い時も悪い時もありながら、ずっと長く続いているこのダンスミュージックシーンにポジティブなエネルギーを感じてるよ。

  - 今世界中のクラブシーンに共通している”良い”事情と”悪い”事情とは何でしょうか。

悪い所から言うと、まず思い浮かぶのは、持ち時間の短さや、ゲストDJが多い為に、これからのDJたちがどうしたらイベントを盛り上げられるかを学べる環境がなかなか少ないというところかな。多分お客さんもそれを要求してくるよね。それと、格好だけじゃない才能のあるDJにがんばってほしいと思ってるよ。ここ数年で技術がある感動させられたDJを挙げるなら、Ben UFO、Kyle Hall、Benny RodriguesやDanny Dazeだね。基本的にこういうシーンの中の一部として活動できていることが幸せだと思ってるし、嫌なこともあるけどそのおかげでポジティブに感じられることがあると思ってるよ。
 
 
- 1つのサブジャンルにしぼれなくて、それが逆にいろんなジャンルに対応できる自分の成長につながったよ。 -

   
- ニューヨーク、ベルリン、ロンドンなどとは違い、ブルガリアで作られた音とは何かを教えてください。


ブルガリアで育ったことで大きな限界を感じていたよ。興味があったエレクトロニックやDJの情報も微々たるものしか入ってこないし、レコードもなかなか買う事ができなかったよ。それが結果的に肯定的に自分に働いたと思うよ。90年代初期に限られた中で見つける音楽…レクトロニック、テクノからのブレークビートとジャングルやエクスペリメンタルが全てだった。1つのサブジャンルにしぼれなくて、それが逆にいろんなジャンルに対応できる自分の成長につながったよ。テクニカルな部分の制限もまた自分独自の技術を磨いてクリエイティブな能力を見つかられたわけだから、とても助かってるよ!

  - 愛用の機材はここ最近で買い替えましたか?

買い替えたよ。90年代はちゃんとした機材を手にいれることができなかったから、安いターンテーブルとカセットデッキでいろいろ試したりしてた。真剣に音楽に取り組み始めたのは2000年からで、2000年後半までに僕が買う事ができたのは遅いコンピューターだけだった。2009年頃から金銭面が安定してきてベルリンにあるSchneiders Bueroていう名前のシンセサイザーストアーに行って、ドイツのブランド、MFBのアナログシンセサイダーをはじめて買う事ができたんだ。その後から他の機材もその店でたくさんそろえたよ、興味深い上に価格も良心的だから。それで僕は Leploop と Knas Moisturizerみたいなコンテンポラリー、風変わりなセミ-モジュラーアナログボックスに魅かれていったね。今は "Make Noise" や "Intellijel" products”をベースにしたウエストコースト”スタイルのモジュラーシステムを作ってる最中だよ。今だに音楽を書いたり、編集したりするのにコンピューターを使うけど、自分のスタジオにあるハードウェア機器のセクションがどんどん増えていってるから、自分の音楽に特別な何かを混ぜ込んでいけるように考えつつ楽しみながらやってるよ。

  - すでにたくさんの素晴らしい楽曲を作られてますが、アルバム発売の予定はありますか?

最近、アルバム制作を終えたところだよ。今回のアルバムは今までの作品とは違い、とても実験的な内容になってるよ。僕のMFB シンセサイザーコレクションや、ディレイ・ペダル、アコースティックピアノや僕の彼女の声とRachel Rowとのコラボのライブセッションが元になってできているんだ。この作品は余分な要素を全て省いて、よくできてるし、生な感じが出てて、ハウスやテクノの分野には属さないね。来年の始めにはリリースしたいと思ってるんだけど、まだ、音の一部を確立させて詰めていくところもあるね。
- 2013年の今年、お気に入りのトラックは?

James Holden のIlluminations 12はかなり好きだね。あと、Interstellar Funk - House Train on Rush Hour and Mark Pritchard - 1 2 3 4 feat. Ragga Twins on Warpだな。

  - 幸せを感じるのはどんな時ですか?

彼女といい時間を過ごしている瞬間、あとスタジオで友達と音楽で遊んでるときだね。

  - これまでで、最悪だった仕事は何でしたか?

今までやってきたことってほとんど大好きなアートとか音楽に関わることだったんだけど、ストレスとかクリエイティブでない仕事は耐えられない。最悪のシチュエーションといえば、朝の7時にヨーロッパの中国大使館にビザの申し込みに行って、足りない書類とかを何度も、何日もかかって持って行ったり戻ってきたりの繰り返しだった時は本当に時間の無駄だったね。 
 
- 罪悪感を感じながらも喜びを感じて、してしまう事は?

他に緊急でやらなきゃ行けない事があるにも関わらず、自分の音楽機材で遊ぶ事。
 
 
- Event Information -


タイトル:
THE WHISTLEBUMP HALLOWEEN ADVENTURE 2013 feat. KiNK (LIVE) & OWEN HOWELLS KINK [LIVE] in TOKYO

開催日:
10月26日(土)

会場:
XEX 日本橋

時間:
22時

料金:
DOOR: 4500  ADV: 3000

出演:
【ROOM ONE】[Very Special Guests] KiNK (LIVE), OWEN HOWELLS, [Supported By] ACIDMANN & PLEASURE CRUISER (LIVE), GROOVE PATROL B2B ARON T, QUE B2B MASAKI KAWAMURA, DJ MIXTURE B2B MUSIQ CONCIERGE, WIREMOBSTER 【ROOM TWO】[Special Guest] MILES MAEDA, [Supported By] DAZY aka W.T.R, THE BREAKBEAT ROCKERS, GAKU aka AGB, MONAT B2B YOSHIKI FUNATSU, DJ VITALIE B2B YUKI, [Dancers] ANYA & CHURA, [Pole Performers] JAPAN POLE DANCE, [Visual Aesthetic] VJ YOU

■詳細
http://www.clubberia.com/ja/events/213612-THE-WHISTLEBUMP-HALLOWEEN-ADVENTURE-2013-feat-KiNK-LIVE-OWEN-HOWELLS/