INTERVIEWS

- DJ TRISTAN - OZORA Tokyo来日直前スペシャルインタビュー

Interviewer: OZORA Tokyo
Translator: AJ

 
サイケデリックトランスフェスティバルの世界最高峰、ハンガリーのO.Z.O.R.A. Festival(オゾラフェスティバル)の東京版【O.Z.O.R.A. One day In Tokyo】が今年も1月18日(土)に開かれる。6度目の開催となる本パーティーでは、サイケデリックトランスの帝王Tristanをメインゲストに、ハンガリー本国のクルーたちが大挙して来日。日本のサポーターと共にダンスミュージックの楽園を創造する。

そこで今回、Tristanにインタビューを敢行。ダンスミュージックの震源地、イギリス・ロンドン出身の彼のファーストリリースは95年に遡り、MatsuriやTwisted, Flying Rhinoといったそのシーンの基盤を作ったレコードレーベルより楽曲を発表し今の地位を確立した。現在はNano Recordsに籍を置き、シーンの欠かせないアイコンとなった彼。O.Z.O.R.A.の前身であるハンガリーの皆既日食フェスティバル【Solipse - Solar Eclipse Festival 1999】の記憶や、日本に初めて来日した時の事など、25年目におよぶ彼の歴史を語ってもらった。



――初めて日本に来たのはいつですか?

1996年だったと思う。

――日本に最初に来た時の印象と今の印象に何か違いはありますか?

すぐに日本が好きになった。未来的であると同時に、古代の伝統が強く残る場所に足を踏み入れたような、驚異的な体験だったし、その時の印象は今も変わっていないよ。

――日本で出演したパーティーで記憶に残るパーティーと、その理由を教えてください。

2001年に富士山の近くで開催された、SOLSTICEのGLOBAL TRANCE FESTIVAL 2001が最初に出演したパーティーだった。SHPONGLEやKOX BOX、ETNICAたちも出演したパーティーに自分の最愛の妻であるヴァネッサと一緒に参加したんだ。彼女は初めてのトランスパーティーをそこで体験した。彼女にとっても僕にとっても忘れられないパーティーの一つだよ。
 
近年では、HATTAが主宰するGrasshoppers のフェスティバルのために来日しているけど、毎回彼らのパーティーへ出演することは、とても特別なんだ。彼らはとても素晴らしいクルー。日本のサイケデリックトランスシーンを見事に作上げてくれていると思う。リスペクトしているよ。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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TRISTANのInstagramより


――奥様であるヴァネッサをサイ・トランスのパーティーに連れて行ったらすぐにハマった。とのことですが、サイケデリックトランスは何故、これほど人を引き付ける力があると思いますか?

このシーンの魅力は「カルチャー」であることにある。そのことを通して、望んでいる者には別の生き方が可能になる。世界規模でのコミュニティーがあり、人種や肌の色、性別、性的指向、年齢などの差別はない。単純にフロアで友達と遊ぶことも良いけど、意識を広げて、より持続可能な人間になることだってできる。そういった変化を遂げるためのツールはどのサイ・トランス・フェスでも一通り揃っている。音楽とダンス。ヨガ、瞑想などのアクティビティーや、ベジタリアンの食べ物など。
これ以外にもたくさんある。フェスを体験する中で、だんだんそのカルチャーの一員となる。世界がよりカオスになっていき、前への道が見えなくなることは多々あるけど、そんな中、このシーンは都市の消費文化に対する「解毒剤」とも捉えられる。

――O.Z.O.R.A. Festival の前身となったSolipseに参加した時は何歳でしたか?当時のロンドンなどで人々はどんな風にパーティーの情報を手に入れていましたか? 

当時の情報やSolipseまでの旅がどうだったか、、もう覚えていないけど、年齢は99年だったから28歳だった。
90年代では既にペルー、インドで伝説的な日食パーティーがあった影響で、人々はコンセプトの良さに気付いてくれていた。フェイスブック前の時代だから、情報はすべて口コミだったね。俺から見れば、それに勝るプロモーションはない。口コミは最強のプロモーションツールだと思うよ。勿論正確な情報じゃない時もあるけれどね(笑)。

Solipse - Solar Eclipse Festival 1999 (Official Video)

――日本からも沢山のオーディエンスが参加していたそうですが、日本人を見ましたか?

沢山の日本人が参加していたよ。日本人のトランス・コミュニティーがフロアに与えるワイルドでクレイジーなエナジーはいつだって変わらないし、大好きだ。

――Solipseに関する面白いエピソードはありますか?

Solipseでは11時間セットをプレイすることになって、過去最長のパフォーマンスだった!それから11時間プレイする事はないから、そこが俺にとっては特別な思い出だね。

――Solipse の時以来、ハンガリーのO.Z.O.R.A.へ出演していますが、何が変わりましたか?

まず、O.Z.O.R.A.フェスティバルは自分にとってホームと言える場所だね。色んなものが年々良くなっていっているのを見ているよ。音楽、そしてサイケデリック・カルチャーの多様性が増しているのを感じられるし、インスタレーションの数もすごい。色んな意味で圧倒されている。

――世界中でサイケデリックミュージックフェスティバルが生まれ、勢いは過去最大と言えます。そんな中、O.Z.O.R.A. 特別な存在である理由は?

 会場だね。 会場の不思議な風水が絶妙なタイミングでフロアにいるオーディエンスのエネルギーを爆発させる。居心地が良く、程よい広さで、本来のフェスティバルの素晴らしさをすべて体験できると思う。

――私生活や、パーティー・ライフで経験した一番クレイジーなエピソードを教えて下さい。

私生活で一番クレイジーな出来事といえば、自分の子供の誕生を見れたこと。出産を見るのは神々しい経験だった。
パーティーに関して言えば… 人生が変わるくらいクレイジーな体験だったのは、90年代前半、ロンドンでアンダーグラウンドのゴアトランスパーティーに参加した時の事だ。スピーカーの前で、言葉通り純粋なエネルギーと化した。そこに自分はいなくなって、全存在と一体化した。周りを見渡すと、同じことを体験している人が沢山いて…それ以上クレイジーだなと感じた事はないね。その経験は、この音楽、シーン、そして文化は俺にぴったりだと気付いた瞬間だった。

――東京で開催されるO.Z.O.R.A. Festival One day In Tokyoには何回目の出演になりますか?

Ozora Tokyoへ出演するのはこれで二回目になる。前回は2016年に出演してEARTHLINGも一緒だった。その時も凄く良いパーティーだったから、今回も楽しみにしているよ。

OZORA One Day in Tokyo 2016 TRISTAN

――日本人のオーディエンスの一番好きなところは?

社会の鎖から解放され、ダンス・フロアで自由になる時の、情熱、愛、そして熱狂的なエネルギー。本当に美しいパワフルなエネルギーを感じる。

――2020年の活動について何か特別な事は予定していますか?

アルバムをリリースできたらいいと思っているよ。次のソロアルバムがリリースできるように準備しているんだ。

――パーティーやフェスティバルはあなたにとってどんな物でしょうか?

生き方そのものだ!

――あなたの一万ボルトの笑顔と太陽のようなエネルギーは世界中で求められ、愛されています。あなたのように幸せに生きる秘訣とは?!

 そう言ってくれて嬉しい。実はサイケデリックな恍惚を作るためのレシピを自分で生み出したんだ。エキスをボトルに入れて、のO.Z.O.R.A. Festival One day In Tokyoの当日はクラウドにかけまくるつもりだ。フロアで悟り開く準備をして来てほしいよ。

――2020年のO.Z.O.R.A. Festival One day In Tokyoへの意気込み、またはオーディエンスへの一言をお願いします。

再び日本に訪れる機会があってとても嬉しい。新しいキラートラックをいっぱい用意してあるよ。愛とエネルギーを参加してくれるダンサーのみんなと共有しあえることを楽しみにしている。

 
Tristan Message with O.Z.O.R.A. One Day in Tokyo 2020 Teaser
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