KORGは、NAMM Show 2025(アメリカ・アナハイム)において、3モデルで構成される新しいポータブルレコードプレーヤー「handytraxx」シリーズを発表した。伝説的な名機Handy Traxの DNA を受け継ぎながら、現代のニーズに応える新機能を搭載している。
エントリーモデルの「handytraxx play」(55,000円)は、DJパフォーマンスを意識した一台。クロスフェーダーによるスクラッチ機能に加え、3種のフィルターとディレイのデジタルエフェクト、オーディオルーパーを搭載。2.5Wスピーカーを内蔵し、外部スピーカーなしでも十分な音量を確保している。
中位モデルの「handytraxx tube」(110,000円)は、アナログサウンドへのこだわりを追求。次世代真空管Nutubeを内蔵し、温かみのある倍音と深みのある音質を実現している。JICO製MMカートリッジJ44A 7を標準装備し、アルミダイキャスト製プラッターとバランストーンアームによる安定した再生を特徴とする。また、USB接続によるPCMデジタル変換機能も備えている。
シリーズの頂点に立つ「handytraxx 1bit」(143,000円)は、アナログレコードのデジタルアーカイブに特化したフラッグシップモデル。最大5.6MHzの1-bit DSDフォーマットやPCM(192kHz/24ビット)での録音に対応し、付属のハイレゾソフト「KORG AudioGate 4」との組み合わせで、レコードコレクションの高品質デジタル化を可能にする。アルミダイキャスト製プラッターとユニバーサルトーンアームを採用し、高精度な再生を実現している。
全モデルに共通する特徴として、ACアダプターまたは単三電池6本での駆動に対応し、場所を選ばない機動性を確保。低域と高域のトーンコントロール機能も備えている。なお、「handytraxx tube」には特別版の「handytraxx tube J」も用意されているとのことだが、詳細は明らかにされていない。
発売日は全モデルとも未定となっているが、アナログレコードの魅力を現代に継承する意欲的なシリーズとして、その登場が期待される。
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