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スクラッチライブ上で映像をミックスできるソフトが発売

人気DJソフト「スクラッチライブ」は、多くのアーティストに愛用され、今や海外のみならず国内でも、DJブースにパソコンが置かれている光景がめずらしくない。今回発売される「Serato VIDEO-SL」は、このスクラッチライブに映像ミックス機能を追加するプラグインソフトウェアとなっており、従来のDJプレイスタイルに映像の要素を加えることで、視覚にも訴えるユニークなパフォーマンスを追求できる。
このソフトでは、スクラッチライブで出力する音と映像がシンクロして再生され、コントロールレコードで音声を操ると同時に映像が一緒に動くようになっている。スクラッチプレイや、キューポイントへのジャンプ、ループを駆使し、より中毒性の高いDJ&VJプレイをすることも可能となっている。映像出力は2チャンネルとなっており、2つの映像をミックスすることも可能。また映像をミックスする前に、明度アップ、エンボスなどのエフェクトをかけたり、ミックス時にワイプやメルトなどのエフェクトをかけることも可能となっている。

これらVIDEO-SLの機能は市販のMIDIコントローラーへの割り当てが可能なので、スクラッチライブのインターフェースを内蔵した2ch DJミキサーの「Rane TTM 57SL」を使用すれば、音と映像を1台のDJミキサーでコントロールできる。

価格はオープンプライスとなっているが、米国では220ドル前後(円換算すると約¥20000)、英国では165ポンド前後(円換算すると約¥24000)ですでに販売されており、日本国内でもおそらくそう変わらない価格で購入できるものと思われる。すでにスクラッチライブを使用しているDJにとっては、総合的な空間演出をできる機材として、取り入れやすいソフトウェアなのではないだろうか。今後、現場で見るのが楽しみな製品の1つだ。製品詳細は以下のとおり。

製品名:Serato VIDEO-SL(パッケージ版)
標準価格:オープンプライス
発売日:2009年9月30日
備考:VIDEO-SLを使用するには、下記のいずれかのインターフェースが必要です。
Rane TTM 57SL
Rane Scratch Live SL3
Rane Scratch Live SL1

システム要件:
[MAC]
Mac OS X 10.4.10 以上 (Snow Leopard 非対応)
MacBook 2GHz またはそれ以上
2GB RAM
5GB 以上の空き容量(システム・ドライブ)
ビデオ・ファイルを保存可能なハードディスクの空き容量
※推奨グラフィックカード:Nvidia GeForce 8600M GT(MacBook Pro)

[Windows]
Microsoft Windows XP Service Pack 2 または Vista(どちらも64bit非対応)
Intel Core 2 Duo 2GHz またはそれ以上
2GB RAM
5GB 以上の空き容量(システム・ドライブ)
グラフィックカード※
ビデオ・ファイルを保存可能なハードディスクの空き容量
※推奨グラフィックカード:Nvidia 8400 (またはそれ以上)、ATI 1650(またはそれ以上)
※グラフィックカードの性能により、使用できるエフェクトの数が限定されます。

[ハードウェア](以下のいずれか)
Rane TTM 57SL DJミキサー
Rane Scratch Live SL3 (VIDEO-SL ver.1.1 以上)
Rane Scratch Live SL1 (VIDEO-SL ver.1.1 以上)

[ソフトウェア]
Apple QuickTime 7 以上
Scratch LIVE ver. 1.9.0 以上

■製品の詳細
http://www.hibino-intersound.co.jp/news/products/rane/rane_videosl.html