ニューヨークはブルックリンのヒップホップグループ「X-Clan」のメンバー、Professor X(本名:Lumumba Carson)が今年3月17日に脊髄膜炎でなくなったが、残されたメンバーのBrother JらがProfessor Xへの敬意を表し、「X-Clan基金」を作ったことが4月19日発表された。
X-Clanは90年代初頭に活躍したグループで、セールス的には振るわなかったが、アフロセントリズム(アフリカ回帰思想)の提唱や社会問題の喚起により、名を馳せたグループであり故Professor Xは、公民権活動家Sonny Carsonの息子である。彼は父親から受け継いだ自由、正義、平等の精神を、音楽を通じて多くの人々に訴えるという試みをしていたことでも知られている。
こうした一連のProfessor Xの功績をたたえ、インターネットや地域奉仕、音楽を通じて若者の自己啓発を促し、知識の提供を目的とする慈善団体C.O.R.E(Communities Organizing to Reach Excellent Concepts)内にX-Clan基金が設立されることとなった。
Brother Jは同団体内で、若者が非行に走ろうとしたときに、武術や音楽、数学、史学といった文化活動を通じて、非行を予防する「非行予防プログラム」を作成。
また、X-ClanとBrother JはProfessor Xの意向を受け継ぎ、アメリカを取り巻く様々な不正行為の暴露や情報公開を目的とする活動「Blackwatch Movement」をBlackwatch Movementのメンバーへのオンラインニュースレター配信により継続する。
Brother Jは「新しい世紀で、X-Clanの活動の認知度が人々の間で向上したことを誇りに思う」とコメント。
なお、X-Clan基金の収益の一部はProfessor Xの埋葬費用に当てられるとのこと。
X-Clanのニューアルバム「Return from Mecca」は2006年中に発売される予定であり、5月にはサンフランシスコでのライブも予定している。
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