1975年、イギリス−エセックス州、チェルムスフォードに生を受けたトム・ジェンキンソンは、ジャズドラマーであった父の影響を受け、幼少の頃より音楽に囲まれて育ち、彼の音楽を語るうえで欠かすことの出来ない楽器、ベース・ギターを12歳という若さで弾き始めた。当初はMiles Davis、Augustus Pablo、Charlie Parker、Art Blakeyなどのジャズを好んで聴いていた彼は、15歳のときにLFOを聴き、電子音楽に開眼することになる。
Squarepusher として1994年から活動を開始し、1995年に『Conumber EP』でデビュー。エイフェックス・ツインことRichard.D.JamesがこのEPをいたく気に入り、Richard主宰のレーベル “Rephlex records”からデビューアルバムとなる『Feed Me Weird Things』を1996年に発表、その翌年には『Big Loada』、それまでの未発表曲を集めた『Burningn’n Tree』、セカンドアルバム『Hard Normal Daddy』をそれぞれ“Warp Records”から発表し、高速ブレイクビーツにジャコ・パストリアス直系のベース演奏を加えたそのスタイルは「ドリルンベース」と呼ばれ、一躍シーンの重要人物となる。
打ち込みを一切導入せず、彼自身がベース、ドラム、キーボードの演奏、及び録音を担当し、彼の原点回帰とも言えそうな、実験的なフリージャズを展開した1998年リリースアルバム『Music is Rotted One Note』を経て、アルバム『Go Plastic』では作曲の場をPCに移行させ、ライブ演奏もラップトップのみで行うようになる。
2004年発表の『Ultravisitor』からは再びライブにおいてベース演奏を行うようになり、
彼のメロディックな側面が存分にフィーチャーされた『Hello Everything』を発表、昨年には2年振りとなったアルバム『Just a Souvenir』、今年1月にもEP『Numbers Lucent』をリリースしたばかり。レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーをして「地球上最も優れたベーシスト」と言わしめるベース演奏を惜しげもなく披露している。
約3年ぶりの来日を果たすスクエアプッシャーのステージは、今年の春にリリースが噂される超待望の最新アルバムからの楽曲を初披露する、まったく新しいオーディオ・ヴィジュアル・セットとなる。
Squarepusher’s first Japanese appearance in nearly 3 years sees him back with a brand new solo audio / visual set featuring material from his eagerly anticipated forthcoming album, rumoured to being released in late spring.