1987年、デトロイトテクノのオリジネイターであるDerrick May、Kevin Saundersonと出会い、数々のレコーディングに参加。
1989年にはDerrick Mayのレーベル、TransmatからPsyche名義でファーストEPをリリース。その後、自らのレーベル、Retroactiveを設立し自身の作品を中心にリリースする。
1991年にはRetroactiveに幕を閉じ新たなレーベル、Planet Eを設立。そこから、69名義で「4 Jazz Funk Classics」、「Jam The Box」、「Desire」、Paperclip People名義で「Remake」、「Throw」、「Climax」、Innerzone Orchestra 「Bug In The Bass Bin」などのEPを次々とリリースし、世界中で大ヒットを記録。また、Moritz Von Oswald(Basic Channel)のプロジェクトであるMの「Dommina」のリミックスを手がけ、ハウスファンにも絶大な評価を得る。
1996年にはPaperclip People名義のアルバム『The Secret Tapes Of Dr.Eich』、1999年にはInnerzone Orchestra名義のアルバムを発表。後者はMiles Davis、John Coltrane、Sun Raといったスピリチュアル・ジャズの巨人たちからの影響を、彼独自のエレクトロニック・サウンドで追求し世界的に高い評価を得る。
また、リミックス作品をコンパイルしたDesigner Music名義のアルバムや、ミックスCD 『The Workout』、『FABRIC 25』、伝説のデトロイト・スピルチュアル・ジャズの巨人たちと制作したプロジェクト、The Detroit Experiment、 Moritz Von Oswaldと共にRavelのクラシック音楽を再構築したRecomposedなど、常に新しい音楽に果敢に挑戦し続けている。ほかにも、「Tres Demented」というフロアキラーの強力なトライバルトラックや「Darkness」や「Angel」などのディープ・トラック、Laurent Garnier、Theo Parrish、Rhythm & Sound、Junior Boys、Xpress 2、Morgan Geist等の傑作リミックスを手がけている。Planet Eと共に現在も尚確実に進化を続けているエレクトロニックミュージック界の革命児Carl Craig。