アメリカ老舗メディア「XLR8R」がサブスクリプションサービスをスタート

2018.06.19

TEXT BY: Norihiko Kawai

　1993年に発刊したアメリカの音楽メディア「XLR8R」。エレクトロニックミュージックをメインに、インディーロックやヒップホップ、レゲエなども扱っている。設立当初から紙媒体として活動を続けてきたが、2011年に時代の流れと共に、ウェブマガジンへ完全に移行した。

　サンフランシスコにベースを置くこの歴史あるメディアは、近年のデジタルメディアシーンは危機的な状況に置かれていると感じていると同時に、アンダーグラウンドなアーティストたちも、ストリーミング時代を生き抜く難しさに直面し、同様に不安定な立ち位置にいると考えている。そしてその問題への対応として、彼らは今回新たに月額サブスクリプションサービスである「XLR8R+」をローンチした。

　その内容は、毎月3組の異なるアーティストのトラックをセレクト。各アーティスト1曲ずつ、計3トラックを1ヶ月間限定でデジタルリリース。リリースのアートワークも特別なものを用意し、ペアとして販売されるようだ。このリリースは、ほかのサイトで販売されることはなく、アーカイブとしても残さず、完全な1ヶ月間の限定リリースとして扱われる。

　最初のリリースは、ルーマニアのSIT、ロサンゼルスのHuxley Anne、そしてドイツのVrilと発表された。

視聴リンク
https://soundcloud.com/xlr8r/sets/xlr8r-001-june-2018

　サブスクリプション料金は、月額5ドルまたは年間50ドルとなっており、メンバーになると、機材のディスカウントや無料チケットなどの特典も受けられる。

申し込みは以下のサイトより
https://www.tempestpremium.com/register?site=www.xlr8r.com