5月19日より、ニューヨークのライブ会場では、屋内外を問わず収容人数の上限を増やしたり、時間制限を解除したりすることができるようになる。
ニューヨークの新型コロナウイルス感染率はこの1ヶ月間減少傾向にあり、市の人口の37%が完全にワクチンを接種し、50%近くの人が最初の接種を受けている。こういった状況を踏まえた今回の緩和によって、大規模なイベント会場はこれまでの定員10%から30%での運営が可能になり、屋外のイベント会場では、33%まで引き上げることができるようになる。また、今回の方針変更により、COVID-19検査またはワクチン接種が陰性であることの証明を提出し、社会的な距離を保つことができれば、屋内で250人、屋外で500人という制限を超えることができるようになるという。
今回このような大規模な緩和が設けられたにもかかわらず、多くのクラブオーナーは制限を緩めることに躊躇しているという。「Bossa Nova Civic Club」という小箱のオーナーは、「そもそも250人を収容するスペースがなく、有効なソーシャルディスタンスを確保するためには、収容率20%が限度です。」と説明。そのほかにも、陰性証明の義務付けに反対するベニューなどもあり、日々変化する州のガイドラインに困惑するオーナーも少なくないという。
依然としてワクチンが普及していない日本だが、他国を見る限りでも、ワクチン接種率とクラブの営業再開は密接に関係してくると言えるだろう。新型コロナウイルスの1日も早い収束とイベント規制の緩和を願うばかりだ。
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