音楽制作用のヘッドフォン選びには時間がかかります。値段もピンキリで、密閉型とかオープン型とか種類は非常に多く、何が一番いいの?という問いをよく聞きます。はたまたDJの人は、普段から音慣れしているDJ用ヘッドフォンでいいでしょ?という人もたまにいます。
コロナ禍で宅録をする人が増えている中、自宅は音を爆音で出せる環境でなかったり、スペースの問題でしっかりチューニングされた部屋を準備することは難しい。そのような理由でモニター・ヘッドフォンは非常に重要なギアと言えます。
そこで、先日にclubberiaのニュースでお伝えしたAIAIAIの新ヘッドフォン「TMA-2 STUDIO」と「TMA-2 STUDIO XE」は、そういった悩みを解消してくれる高性能なプロダクトだと感じたので紹介したいと思います。
スタジオ用ヘッドホンで最も重要なのは音質ですが、筆者が使用した「TMA-2 STUDIO」は、まさにダンスミュージック向きなヘッドフォンとしてオススメできます。
2、3時間、自身の楽曲やテクノ・ハウス系中心に幅広く試聴して感じたことは、低音は非常に充実しており、誇張されることなくサブ・ウーファーまで音域が伸びる印象、中域はリッチで、異なるパーツ間の分離も良好と感じました。高域は透き通った空気感があり、ハイハットなど細かいパーツも明快で心地良く感じました。全体的に楽曲をフラットで聴けると思います。
もう一つの重要な要素は快適性。スタジオワークは長時間装着する必要があるので、このヘッドフォンの軽さと装着した感じは最高です。重量感は同ブランドのDJヘッドフォンやゼンハイザー社の「HD-25」シリーズをイメージすればDJには分かり易いかもしれません。
大型のイヤー・パッドは耳を覆いこみ、アルカンターラ素材(人工皮革スエード)は着け心地が非常に良く、圧迫感が感じられない。そして「軽量なのに頑丈な作り」これが私の一番のおすすめポイントです。
また、その快適さはスタジオを飛び出し、移動中の音楽鑑賞(遮音性は高くないので音量は注意!)や、ギグ前にデジタルファイルの試聴といった、スタジオ・モニターだけでなくオールラウンドで音楽を楽しめます。また、何と言っても見た目がクールです。
*私が毎週木曜日レギュラー出演しているラジオ番組「InterFM897『SENSOR』」でも使用しました。
その他の魅力といえば、モジュラーシステムです。モジュラーとは「構成要素を組み合わせたもの」という意味で、最近ではモジュラーシンセが有名なので、そのことを「モジュラー」とよく呼んでますね。
各パーツをバラ売りしているため、不具合が出た時など、それぞれのパーツを購入できます。いちいちメーカーに問い合わせての相談が省けるのかもしれません。また自分オリジナル仕様にカスタムもできます。
本格的なミキシングはジャンルによっても、もっと良いヘッドフォンが他にもあると思いますが、ダンスミュージックのミキシングやDJ、一般的なリスニングにはパーフェクトな内容だと感じました。
「TMA-2 Studio」は販売価格25,800円(税込)、「TMA-2 Studio XE」は販売価格19,800円(税込)となっており、現在発売中。また「TMA-2 Studio」ヘッドフォンを購入すると、Serato社の音楽制作 DAW「Serato Studio」の月額メンバーシップが、期間限定で無料で利用できるとのこと。
「TMA-2 Studio」と「TMA-2 Studio XE」のより詳しい概要は以下、サイトよりチェックできます。音楽クリエイターのためのヘッドフォンをぜひ試してみてほしい。
AIAIAI TMA-2特集
https://www.soundhouse.co.jp/material/aiaiai-tma2/