2005年にスウェーデン・ストックホルムで設立されたteenage engineeringは、独自の美意識と工学的アプローチで電子楽器シーンに独自の地位を築いてきたデザインスタジオだ。2011年にリリースしたポータブルシンセ・サンプラー「OP-1」は、その斬新なデザインと音楽制作の深度でプロデューサーたちの間で熱狂的な支持を集め、ブランドの代名詞となった。
その後も同社は独創的なプロダクトを送り出し続けている。6チャンネルのステレオミキサーにEQ、フィルター、コンプレッサー、デジタルエフェクトを統合したポータブルミキサー「TX-6」、手のひらサイズの16ステップシーケンサー「Pocket Operator」シリーズ、8つのシンセエンジンと独立したシーケンサートラックを備え、加速度センサーによるライブコントロールにも対応したグルーヴマシン「OP-XY」、そしてサンプラーとシーケンサーを一体化した「K.O. II」など、いずれも携帯性と機能性を高次元で両立させた製品群だ。

そのteenage engineeringが今度は、アナログの最前線へと踏み込む。同社はプロフェッショナル向けオーディオディスク録音システム「APC–2」を発表した。
「APC–2」は、リアルタイムでオリジナル再生盤を制作するために設計された業務用レコードカッターで、アナログメディアの専門集団・SUPERSENSEとの協業によって生み出された。「自分の音楽をレコードという物理メディアに刻みたいすべての人へのアクセスを可能にする」という両社の共通ビジョンが、この製品の根幹にある。
仕様面では、ダイレクトドライブ方式の精密タングステンシャフトモーター(ワウフラッター0.01% WRMS以下)、ステレオフィードバック式カッティングヘッド、DAWからの直接オートメーションに対応したピッチモーター、真空チャック機構と切削屑除去システムを統合。イーサネット/Wi-Fiによるリモートコントロールにも対応する。本体はパウダーコーティングされたアルミニウムと花崗岩の筐体で、重量は140kg。
現時点で製造台数は限定されており、入手を希望する場合はメールでの問い合わせが必要とされている。価格は公開されていない。
詳細はteenage engineeringのオフィシャルページにて。
https://teenage.engineering/products/apc-2

