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「MUTEK.MX」がメキシコで開幕

毎年カナダ・モントリオールで開催されている、エレクトロニックミュージックの祭典「MUTEK」のメキシコ版「MUTEK.MX」が、10月21日~30日までの間、メキシコ・グアナファトにて開催される。「MUTEK.MX」は2003年から開催されており、これまでも数多くのすばらしいアーティストをメキシコに紹介してきた。2008年以降は財政状況の悪化から、一夜限りのワンオフイベントばかりだったが、今年は長い伝統を持つ同地の芸術祭「Festival Internacional Cervantino」のエレクトロニックビジュアルパフォーマンス部門として開催。本家「MUTEK」のクオリティを、余すことなくメキシコにて表現できることとなった。
会期中は国内外のアーティストパフォーマンス、オーディオビジュアルパフォーマンス、ライブバンドプロジェクト、そしてカンファレンスが催される。

初日の10月21日は、
Robert HenkeとChristopher Bauderによる「ATOM」プロジェクトにて幕開けする。2009年のモントリオールでの「MUTEK」の10周年を祝ったこのパフォーマンス。サウンドとライティングがプログラムされたヘリウム風船を用いたビジュアルパフォーマンスは、この年のハイライトとして深く人々の心に刻まれた。この名パフォーマンスがメキシコにて再現されることとなる。

10月22日は「MUTEK」名物として有名な野外でのピクニックパーティー。会場は近郊に位置するPastitosパークだ。2010に本家「MUTEK」にて好演を果たしてくれたBrandt Brauer Frick、スウェディッシュユニットMinilogue、そしてカナディアンクリエイターのFrivolousが出演する。他の公演は入場料がかかるのに対し、こちらは本家同様エントランスフリーとなっているので、大きな盛り上がりを見せるだろう。

最終日の29日は、グアナファトのセントラルスクエアに位置する博物館 "アロンディガ・デ・グラナディータス"(Alhondiga de Granaditas)にて開催。ここは1810年の独立戦争時に要塞となり、現在は州立博物館として歴史関連の展示物を収蔵しているという、メキシコの歴史を感じられる建造物。カナダからKid Koala、同じくGuillaume Coutu-Dumont & The Side Effectsがスペシャルショーケースを披露する。

主要なラインナップは下記のとおり。

Amon Tobin (BR) presents ISAM live
Brandt Brauer Frick(DE)
David Kristian(CA)
Discodeine(FR)
Ewan Pearson(UK)
Fax(MX)
Frivolous(CA)
Guillaume Coutu-Dumont & The Side Effects(CA)
Kid Koala(CA)
Oval(DE)
Machinedrum(DE)
Minilogue(SE)
Murcof + Antivj(MX/FR)
Pearson Sound(UK)
Robert Henke & Christopher Bauder Present Atom(DE)
Sepalcure(DE)
Tyondai Braxton(US)

また12月6日~11日にはチリ・サンティアゴにて「MUTEK.CL」も開催され、2012年2月8日~11日にはスペイン・バルセロナにて「MicroMUTEK.ES」の開催も決定しており、しばしの間ラテン圏での話題をさらいそうだ。
そして13回目となるモントリオールの「MUTEK」は、2012年5月30日から6月3日という日程で開催が発表されている。いずれもエレクトロニックミュージックの発展に大きく貢献してくれることに違いない。お近くを訪れる際はぜひ。

 

■MUTEK.MX

http://www.mutek.mx/mutekmx/

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