最近、多くのDJがバイナル(レコード)の終焉を語っています。OrbitalのPaul Hartnollはイギリスのクラブミュージック専門誌Mixmagのインタビューで「はっきり言ってバイナルには全然未来がないよね。作られているワックスのように死んでいくよ」とコメント。また、ドラムンベースDJのFabioも、DJ用ターンテーブルの標準機であるTechnics SL1200がロンドンのScience Museum(科学博物館)で「70年代から80年代にDJが使ったもの」というキャプションと共に展示されているのを見て、かなりのショックを受けたと語っています。最近、CD「Balance」シリーズで人気急上昇中の若手DJ、Paulo Mojoにとっても、彼がバイナルだけのセットをプレイしたのは2000年が最後で、最後にバイナルをプレイしたのは04年だそう。いまでもバイナル自体は買うけど、すべてAbletonで編集し、CDに焼いたものをプレイしているのだとか。「僕にとっては12インチ版を使うよりは、AbletonとCDを使う方が使い勝手がいいんだよ」との説明に続けて、「この前Lee Burridgeと一緒にツアーしたんだけど、Leeは特別な存在で、いまだにバイナルを中心にプレイしているんだ。でも、そんな彼でもクラブにTechnicsが導入されていない日が来るのもそう遠くないと言っていたよ」とコメント。日本ではいまだに根強いバイナル信仰があるし、ロンドンのアンダーグラウンドでもまだまだバイナルを使っている人は多いけど、実際のところはどうなるんでしょうね?(2月6日 Inthemix.com)
■Inthemix.com
http://www.inthemix.com.au/news/intl/30638/Vinyl_faces_its_final_curtain
22
NOV
RANKING
- WEEKLY
- MONTHLY
- ALL