今年９年目を迎えるカナダを代表するアートと音楽の融合させたビッグフェスティバル「Mutek」の内容、ラインナップが発表された。国内外から招聘されるラインナップはデトロイトテクノ、ミニマル、ダブステップからバンドミュージックまで幅広く、そのどれもが前衛的で世界から注目される内容だ。
２００８年５月３０日から６月３日の５日間に渡って行われる今年のMutekでは「Nocturne」、「A/Visions」、「Mutek/Piknic」の３つのプログラムに分けられている。中でもダンスミュージックよりのプログラム「Nocturne」ではフェスティバル初日の２８日にUnderground Resistanceをはじめとするデトロイトテクノ、２９日はSleeparchive、Cristian Vogelなどのテクノ勢、３０日はドイツよりBruno Pronsato & Sammy DeeのユニットであるHalf Hawaii、地元カナダを代表するレーベルDumb Unit主宰Jeremy P. CaulfieldによるミニマルアーティストからKid Koalaなどのターンテーブリストまで多彩な内容になっている。そして「Nocturne」プログラム最終日である３１日には、ロック系からも支持を得るThe Fieldのライブセット、フランスのKill the DJよりChloé, カナダからNôze, Mossa, Noah Pred、そして世界中のミュージックラバーからリスペクトを集めるデトロイトテクノレジェンドCarl Craigの３時間DJセットとプログラムの最後を飾るのに相応しい内容だ。
そしてエクスペリメンタルなプログラム「A/Visions」では、５月２８日にクラシカルなエレクトリックアーティストMurcof, Morgan Packard and Joshue Ott、２９日にRechenzentrumによる映像と音楽のセッション、３０日にはFennesz and Tim Heckerによるアバンギャルドなギターを主体としたエレクトロニクスバンドの出演が決定。
また３１日、１日と週末のみに開催される「Mutek/Piknic」と題されたプログラムでは、舞台を屋外、Jean-Drapeau公園に移し、３１日にKode9 & Spaceape, Martynなどのテクノアーティスト、１日にはRadio Slave, Mathias Kaden, Onur Özerといった今、旬のミニマル〜ハウスのアーティストの出演が決定し、国際的なレイブフェスティバルになりそうだ。
５月２８日 水曜日
「A/VISIONS 1」
Line-up / Morgan Packard and Joshue Ott, Nicolas Bernier, Murcof, xx+xy
「NOCTURNE 1」
Line-up / Underground Resistance presents Interstellar Fugitives
５月２９日 木曜日
「A/VISIONS 2」
Line-up / Freida Abtan, Rechenzentrum
「NOCTURNE 2」
Line-up / Sleeparchive, Cristian Vogel, Julien Roy, Martin Tétreault
５月３１日 金曜日
「A/VISIONS 3」
Line-up / Christian Fennesz, Ben Frost, Tim Hecker
「NOCTURNE 3」
Line-up / Half Hawaii aka Sammy Dee and Bruno Pronsato, Jeremy P. Caulfield, Modeselektor, Kid Koala, Megasoid, Pfadfinderei, Knifehandchop, Dave Aju, Metrika
５月３１日 土曜日
「MUTEK//PIKNIC 1」
Line-up / Kode9 & Space Ape, Martyn, Flying Lotus, Komodo (live),
「NOCTURNE 4」
Main room Line-up / Carl Craig, The Field live, Chloé, Nôze, Mossa, Noah Pred
Savoy Lounge Line-up / Kode9, Quiet Village, DJ Olive, Deadbeat
６月１日 日曜日
「MUTEK//PIKNIC 2」
Line-up / Radio Slave, Onur Özer, Mathias Kaden, Ernesto Ferreyra
