BLOG

Dachambo CD HATAのMachine de Music コラムVol.70
オンラインセッションの現在と未来 Ver.1

clubberiaを御覧の皆様こんにちは

いやぁ~ホントもう引き続き引き続いてる今日この頃だと思いますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

今回はそんな昨今、家にいながらできるオンラインセッション(特にリアルタイムで)って、今どんなことができるの?って話を、既にオンラインセッションをバリバリやってる機材系ヴァイオリン弾きのKeigo Bigpapa Sanoさんに聞いてみたの巻です。

Keigo Bigpapa Sanoさんと初めて会ったのは、2020年2月22日「Arturia公式ユーザーグループイベント東京 Volume2」の時

そのイベントの様子はココにも載ってるんですが(CD HATAも写真に写ってますw)、この日は自由にセッションに参加できるスタイルのイベントで、Keigo Bigpapa Sanoさんもヴァイオリンでセッションに参加していました。



実は前日、たまたま見に行った友達の展示でもヴァイオリンのパフォーマンスがあったり



前々日にインドヴァイオリンの金子ユキさんとのアルバムの情報解禁があったり



と、まさかのヴァイオリン3days!!!

ちなみに、CD HATAも幼稚園の時にヴァイオリンを習っていましたw

まぁそれは置いといてww、今回は今っぽくzoomでお話しを聞かせてもらいました。



CD HATA : フェイスブックの投稿を見てて「おっ!オンラインセッションをバリバリやってる!」と思って連絡しました。やっぱりこういうご時世ってことで、オンラインセッションを始めたんですか?

Keigo Bigpapa Sano : 以前から僕はJAZZやアンビエントをやっていて、自分のイベントもやっていました。インプロが中心なのでいきなり本番っていうのが多いんですけど、ちょっと軽くあわせておきたいなって時に、スタジオに集まるよりも手軽にできる方法を探していて、オンラインセッションに興味を持っていました。ただ手軽に始められるかなと思っていたら、意外と導入するまでが大変で…

CD HATA : 自分もオンラインでDTMを教えている中で、NETDUETTOも使っているんですけど、最初は結構苦労しました。まだベータ版ですし、昔は情報もあんまり無かったんで苦労したんですよ…今後はじめる人達の糧にもなると思うんで話を聞きたいんですけど、どの辺が大変でした?

Keigo Bigpapa Sano : NETDUETTOの推奨環境に有線接続って書いてあるんですけど、そこそこ速度が出てるから無線でも大丈夫かなと思っていたら、上手くいかず…モデムは別の部屋にあるんでどうしよう…と思っていた所、PLCアダプターが使えるというのを発見したんですよ。PLCアダプターというのはLANケーブルの代わりに電気配線を使ってコンセント経由でネットを繋げることができるんです。

CD HATA : お~そうなんですね!PLCアダプターって初めて知りました!自分もモデムが別の部屋にあるから、それ有り難いかも!

Keigo Bigpapa Sano : 接続の仕方は簡単なんですけど(パスワードなど必要ない)、昔は値段も高いし速度も遅く、無線LANが一般的になったのもあって、どうしても無線だと繋がらない場合しか使われないようなものだったんですが、最近はIoT関連でまた見直されているみたいなんですよね。値段も安くなって、配電盤などの屋内環境にもよるんですが、無線よりも圧倒的に通信品質が安定します。20mのLANケーブルを買ってきて家の中を這わせたこともあったんですが、それも家族から冷ややかな目があったりして(笑)。最近はPLCアダプター経由で接続してます。

CD HATA : 無線LANと同じくらいの速度だったとしても、PLCアダプターで繋いだ方がいいんですか?

Keigo Bigpapa Sano : そうですね。どうしても無線LANって、跡切れ跡切れになりがちなんですよ。もちろん有線が一番いいんですが、ウチの場合は同じくらいの速度でも無線LANよりもPLCアダプターで繋いだ方が安定しています。いい演奏をしていて、いい感じの時にプチプチなったりしたら悲しいじゃないですか(笑)

CD HATA : ですよね~(笑)、音が途切れたらそこで一気に冷めちゃいますよね…他に苦労したことはありますか?

Keigo Bigpapa Sano : ポートの設定などですかね。NETDUETTOはその辺を気にしないで接続できるんですけど、JamKazamの場合は設定が複雑で、沢山の機能があるからというのもあるんですが、アップデートも頻繁にあって、そのたびに設定画面が変わっていたりして…ただ僕は海外の人とセッションをしたくてJamKazamを使いたかったんですよ。JamKazamは海外のユーザーが多いんです。ポート開放だったり固定IPにしたり苦労して設定したんですが、どうしても距離が遠いと遅延が出ちゃうんですよね…

CD HATA : 距離っていうのは、単純にお互いが住んでいる場所の距離のことですよね。

Keigo Bigpapa Sano : はい。ヨーロッパに住んでいるJamKazamに詳しい人とセッションをしている時に、どうしても音が遅れてしまって、でもそれは自分の回線には問題なくて、距離が遠いから仕方ないよって話をされて、それはどうしようもないな…という結論になりました。アジアくらいだったら問題ないレベルなんですけどね。遅延するって演奏する上で大きな問題なんですが、リズミックな音楽だとどうしても遅延があると難しく、アンビエントとかゆったりした音楽の場合は結構いけますよ。

CD HATA : なるほど!テクニカルな面以外で、オンラインセッションで苦労することはありましたか?

Keigo Bigpapa Sano : リアルだとアイコンタクトができるじゃないですか。オンラインセッションでもzoomなどでお互いの顔を見ながらセッションをすることもできるんですが、意外と匿名でセッションに参加する人達は顔を出したくないって人もいて、その場合、ソロ回しの時とかに「ハイじゃあ次ピアノの人ソロお願いします!」とか口頭でやりとりせざるおえなかったりして…

CD HATA : あ~アイコンタクトもそうだし、雰囲気とか、もしかしたらまだ科学で解明されてないようなテレパシー的なものも含めて、普段は無意識に膨大な情報のやりとりをしながら演奏してるんだな!ってことを再確認したりもありますよね。

Keigo Bigpapa Sano : それもありますし、音質が物凄い良いと、演奏の空気感が伝わってきて、リアルで目をつぶって演奏してるような感じに近い感覚を得られたりもします。リアルで何回か一緒に演奏をしたことがある人同士だったら、お互いのことがわかっているので比較的やりやすかったりします。デュオなど少人数だと問題ないんですが、人数が増えると難しかったりしますね。

CD HATA : ビデオ会議もリアルに比べて、少人数だといいけど、大人数だとやりずらかったりしますもんね。

Keigo Bigpapa Sano : あとこないだJamkazamで、お互いの姿を映す画面を白黒にしてやってみたんですよ。そしたら白黒特有のいい雰囲気になって、カラーだと現実に近い分、逆に嘘臭さが強調されるというか、色がないと想像力を掻き立てられるんですよね。懐かしい感じも出るのかな、JAZZの雰囲気に合う気がします。あと白黒にするとデータが軽くなる分、遅延も少なくなるんですよね。

CD HATA : お~凄い発見!それはオンラインセッションならではかもしれませんね!他にオンラインセッションの方がリアルよりもいい部分ってあります?

Keigo Bigpapa Sano : もちろん遠方に住んでいる人とセッションできるっていうのはあるんですが、僕は機材を沢山使うんですけど、家にある機材を全部使えるっていうのは大きいですね!機材を沢山現場に持っていくのって大変じゃないですか(笑)



CD HATA : 確かにそれは大きい!

Keigo Bigpapa Sano : あとオンラインだとコミュニケーションのとり方を少し変えていかなくてはならなくて、セッション中にグイグイきすぎちゃう人がいた時に、それに対してぶつかっていくのではなく、上手いこと受け入れていってアンサンブルとしてまとまめていく方法を工夫したりだとか、ワンセッションした後にディスカッションをすることもあるんですけど、そういう時の言葉の選び方をリアルとは少し気をつけるようにすると雰囲気が良くなって、それが音にも出てきます。基本『オーイエ』って気持ちで聞いたり演奏していたいです。その方がオープンマインドでクリエイティブになりますよね。


CD HATA : リアルでも雰囲気作りって大切だと思うんですけど、オンラインでそれをやるってまた違うスキルが必要になってきますよね。

Keigo Bigpapa Sano : オンラインで初めて接して、お互い顔もわからない状態だからこそ、自由になれるっていう部分もあると思います。音楽って正解はなく、自由なものじゃないですか。感性の世界だけで遊べる空間が今ここにあるって気がしています。確かに制約はあるんですけど、それをデメリットとして考えないで、その中でどう楽しんでいくかが大事だと思います。

CD HATA : お~確かに!これからも楽しみな世界ですよね!いやぁ~スゲーためになる話を聞けた!今日はありがとうございました!


色々なことが変革していく時代の中で、オンラインセッションに関しても、日進月歩で進んでいくテクノロジーと共に進化していくと思います。
今回、話にあがった「NETDUETTO」も、6月に「SYNCROOM」としてリニューアルします。

そんなこんなのオンラインセッションに関して、フェイスブックグループページをCD HATAが立ち上げてみました。

Online Session CD HATA’s room



今回、話をきかせてもらったリアルタイムのオンラインセッションだけでなく、色々な形でのオンラインセッションに関して、まずは情報交換ができればと思っています。

ここで知り合ったのが縁で、リアルが復活した時に「それじゃ一緒にセッションをしてみよう!」ってなったら、それもいいよね!!

また、今まで演奏オンリーだった人で、今日このごろの昨今で、そういったことに足を踏み入れ?!…って人たちとも仲良くできたらいいよね!!

公開ページなんで、皆さんもよかったら参加をポチってみて下さい。

そしてなんとさっそく、今日お話しを聞かせてもらったKeigo Bigpapa Sanoさんと、CD HATA的には以前からAbleton Meetup Tokyoでもお世話になっているIkuko Morozumiさんが、zoom飲みから話が広がり、ファイルのやりとりで曲を仕上げたそうで、その曲がリリースされました。



これもある意味、オンラインセッションの一つの形ではないかと思います。

それにしてもそんなこんなな状況ですが、そんな中でもエンジョイできることを常に見つけていければと思っています!!!

CD HATA

PREV
RAHA’s thoughts - vol.1:『Beat In Me feat. Raresh』
RAHA’s thoughts - vol.1:『Beat In Me feat. Raresh』
NEXT
Dachambo CD HATAのMachine de Music コラムVol.69 Invisible Designs Lab. 改め “インビジ” そして invisi fellows
Dachambo CD HATAのMachine de Music コラムVol.69
Invisible Designs Lab. 改め “インビジ” そして invisi fellows