音楽シーンの移り変わりとともに…次第に姿を消していったメディアを挙げるとしたら、その代表は紛れもなくカセットテープであろう。DJやアーティストを志した昭和生まれの人ならば、自作のカセットテープがデモやミックステープとして活躍してくれていたはずだ。
カセットテープは1962年に市場に現れ、70年代には音楽メディアとして揺るぎない地位を確立していたものの、80年代のCDの台頭やmp3等のデジタル化の波に押された格好となり、販売すらされなくなっていった。
しかし近年、アメリカをはじめ世界的にカセットテープ人気が再燃しているという。billboardによると、アメリカではカセットテープでリリースされた作品の売上げは2017年に35%増加、映画のサウンドトラックからメジャーなアーティストまで17万4千本もの売り上げがあったという。
日本も状況は好調なようで、HMVの店舗でコーナーが設置されたり、東京・中目黒にカセットテープ専門店Waltz (http://waltz-store.co.jp/)がオープンするなど、このブームはノスタルジアから来るものだけでなく、カセットテープの普及をリアルタイムで知らない世代が、そのコンパクトさや、デジタルには無いアナログの味わいの魅力にハマっているようだ。
参照
https://www.billboard.com/articles/columns/chart-beat/8092853/cassette-album-sales-rising-2017
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