2022年10月に「栃木県那須ハイランドパーク」にて3日間に渡るフェスティバルを開催し、終始ピースフルなバイブスを提供した「EN FESTIVAL」がクラブバージョンとして渋谷WOMBにてイベントを6月9日(金)に開催する。記念すべきメインゲストには、夏のクラビングの世界的なメッカとして言わずと知れたスペインイビサ島にてコロナ前の2019年にベストイビサ DJに輝いたFRANCISCO ALLENDESが招聘された。
FRANCISCO ALLENDESは、Usuaiaの”ANTS”やelrowなどスペイン発の世界的なパーティブランドの常連として、かの地で盛り上がる新世代テックハウスを牽引するDJ/プロデューサー。Loco Diceの〈Desolat〉やLucianoの〈Cadenza〉、Steve Lawlerの〈VIVA〉Damian Lazarus 〈Crosstown Rebels〉などのトップレーベルから数々のヒットを飛ばし、バレリアックアイランドの”今”を体現する存在だ。
そんなALLENDESに、今回は来日に向けたインタビューを行った。DJキャリアや夏のイビサ島のこと、そして日本でのパーティに向けた意気込みを以下から感じ取って欲しい!
——2023年のサマーシーズンが始まろうとしているけど、今年の夏のシーズンはどんな夏になりそう?
実はイビサでは、もう夏が始まっているんだ。4月15日にClub Chinoisで自分のレーベルCANIBALESを立ち上げるための最初のギグを行ったんだけど、シーズンの幕開けを飾るのに最高の夜だったよ。真夜中にオープンしたんだけど、1時にはクラブが超満員になってそれ以上人を入れることができなかったから、以降の入場はクラブ側が断らざるを得ないぐらいだったんだ。その数週間後、ANTSのオープニングでもプレイしたんだけどそのパーティも早くも夏真っ盛りと言って良いようなすごい盛り上がりだったよ。
今年の夏はイビサ島のUshüaiaでいつも通りANTSのレジデンスをやって、アメリカにも何回か行って、ニューヨークでElrow、マイアミのSpace、オースティンでのJoseph Capriatiとの共演を予定していたり、他にも沢山ショーをやる予定。アジアではオーストラリアとタイで初めて演奏することになっていて、そして東京!東京に戻ってくるのがとても楽しみだよ!
他にも南米で2週間ほど週末を過ごし、ヨーロッパでもいくつかのフェスティバルに出演する予定になっている。かなり充実した夏になりそうだ。
——元々チリで活躍していたあなたがイビサへ移住して瞬く間にUshuaiaの名物パーティANTSの主軸として活躍していったけど、どのようにそのような位置を獲得していったの?
自分がイビサに来たのは2010年なんだけど、実はUshuaiaのレジデントにならないかというオファーがあって来ることになったんだ。クラブのブッカーが僕の音楽をとても気に入ってくれて、クラブのレジデントの一人にならないかと連絡をくれたんだ。当時僕はチリに住んでいたのだけど、イビサに移住してビーチクラブのレジデントになるというオファーは自分にとって絶対見逃せないチャンスだった。
そこで多くの素晴らしいアーティストと出会い、世界のビッグDJとステージを共にし、もちろんデッキに立つたびに人生最高のセットをするために全力を尽くしたよ。その翌年、Ushuaiaはプラヤ・デン・ボッサの端にあったチリンギットから、今日のようなホテル併設の大きな野外会場へと進化して私はAndrea Oliva、Paola Poletto、Timo Maas、Nic Fanciulliと一緒にANTSの最初のパーティに参加することになっていったんだ。今思い返すとまるで昨日のことのように感じるよ。
——なるほど。そして2019年には見事ベストイビサDJを獲得しました。あなたにとってそれはどんな出来事だった?
これは僕にとって予想外の出来事だった。とても感動的で、僕のキャリアにとって大きなモチベーションになった出来事だったよ。イビサ島に住んでからの8年間で、アーティストとして成長し、多くの夢や目標を達成することができたけど、まさか他の人達も同じように考えてくれているとは思ってもみなかったから(笑)。僕は賞のために生きているわけでも、それを求めて活動しているわけでもないけど、何年も頑張ってきた業界から認められるというのは、とても素晴らしい気分だったよ。
——これまでLucianoのCadenza, LocodiceのDesolat, Damian LazarusのCrosstown Rebels, elrow music. Rawthenticなど常に注目度の高いレーベルから作品を発表してプロデューサーとしても存在感を示してきたけど、どんな音楽を作りたいと思ってやって来た?また現在はどのようなサウンドを志向しているの?
僕自身は自分のサウンドをレトロフューチャリスティックで独自性を追求した異邦人のグルーヴと定義している。自分の元々のバックグラウンドがプログレッシブ・ロックや実験音楽なので、奇妙なノイズやパーカッションからグルーヴを作り出すのが好きなんだ。また自分としてはダンスミュージックはエネルギッシュでかつ陶酔や多幸感を感じさせるようなものであるべきだと考えている。常に同じサウンドを目指して作るわけではないけど、自分のサウンドパレットを通して常にこれらの感情を呼び起こすことは目指しているよ。
——新しく自身のレーベルCannibalsを立ち上げて精力的に活動しているけど、このレーベルを通じてどんなことをやりたいと思っているの?
僕にはダンスミュージックがどうあるべきかという特定のビジョンがあり、長年にわたって同じようなビジョンを持つDJやプロデューサーと出会って来た。だから今、Cannibalsを通じてそのサウンドを世界に発信しようとしているんだ。
チリ、ブラジル、ペルーからたくさんのフレッシュな才能を集めていて、ヨーロッパやアメリカからも紹介しようと思っているプロデューサー達がいるよ。2週間ごとにトライバル・ヒプノティック・ユーフォリックなサウンドを届ける予定でいるんだ。
——今回6/8にWOMBに登場してもらうのを楽しみにしています。来日にあたっての抱負を聞かせて?
日本に戻って来れることを嬉しく思うし、伝説のクラブWOMBでプレイできることを光栄に思っているよ。当日はCANIBALESグルーブでみんなと踊れることを楽しみにしています!!
<インタビュー終わり>
さて、6月9日(金)に開催されるイベントだが、パーティ当日は「EN FESTIVAL」らしく、フロアごとにこだわりを利かせた様々なサウンドと演出が用意されているとのこと。
お気に入りのフロアでハマるも良し、それぞれのフロアを行き来しながらパーティを満喫するも良し、日常のあれこれを脱ぎ捨てて、存分に楽しんでほしい!
『EN FESTIVAL at WOMB』
日程:2023/6/9(fri) 23:00 start
ラインナップ:
<2F MAIN Floor>
Francisco Allendes
RYO TSUTSUI
HIPPIE HOPPERS
<1F WOMB Lounge>
TSUYOSHI SUZUKI
DISC JUNKEY
DAIJIRO
SAEKI TAKUYA
<4F VIP Floor>
DJ SODEYAMA
ERIMIYA
SATICA
RINALUCKY
演出:
VJ: H2KGRAPHICS
Sound Space: HIRANYA ACCESS
チケット:Door:¥3,500
Under 23:¥2000
オフィシャルサイト:https://en-fes.com/