アメリカのみならず世界のダンスミュージックに変革を与えた、ユニット、レーベルUnderground Resistanceが自らの歴史を語る、ビデオがネット上で公開された。
Underground Resistance(以下UR)は1989年、Derrick May、Juan Atkins、Kevin Saundersonらに続く、デトロイト・テクノ第2世代Mad Mike、Jeff MIllsによって結成され、その後、すぐにRobert Hood加わることとなる。1992年、1993年にリリースされた「NATION 2 NATION」、「WORLD 2 WORLD」、「GALAXY 2 GALAXY」の3部作は世界中のダンスフロアに衝撃を与え、後世に語り継がれる名作として、テクノ、ハウスミュージックの礎となっている。
「WORLD 2 WORLD」以降はJeff MIlls、Robert Hoodが脱退。以降はMad Mikeが率いるレーベル、プロジェクトとして活動。初期は政治的なメッセージ色が強い、パワー溢れたハードテクノを展開、「NATION 2 NATION」以降はロマンティシズム、宇宙を感じさせる壮大なテクノを展開し、常に、メインストリーム、コマーシャルと対峙し、その形を拡張してきた。
このビデオには、今日まで、デトロイトという過酷な環境で、いかにしてURがビルドアップしたか、当時の写真や映像を使い振り返り、また現在、URで活躍するミュージシャン達へのインタビューなどを収録している。Mad Mikeの精神を受け継ぐ若きミュージシャンの言葉からは、その音楽同様、溢れるソウルを垣間みることができる。
"レジスタンスとはプログラミングされた心を解放することであり、それを仕組んだプログラマー達に対する闘争なんだ。"
Mad Mike