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Sven Vathによるプロデューサーコンテストの優勝者が決定

今年、2011年は、Sven Vathの活動30周年であり、日独交流150周年を迎える記念すべき年として、さまざまな記念行事が企画されているが、そのなかのひとつとして開催されたプロデューサーコンテストの優勝者が発表された。

見事Svenに認められ、優勝を勝ち取ったのはトランシーなサウンドでCocoonの審査陣をうならせた「Junyamabe」。日本中から総じて水準の高い200以上もの応募作が寄せられたこのコンテスト。"Cocoon Recordings"の5人の審査委員が、選考に残った10作の中から最後にべストトラック2作を選びだし、その中から選ばれた形となった。

最終先行では、JunyamabeとDJ Baiyonの2人が残っていたが、両作ともそれぞれ違う観点から抜きんでており、Cocoonの審査委員たちは、客観的な決定がくだせない状態にまで陥ってしまったようだ。結局「不意の展開」があり、それが両者の幸運・不運の別れ道となって、この接戦の決着がつけられた。Junyamabeがピュアな自作ビートと強烈なトランス感覚を投入したトラックに対し、DJ Baiyonはサンプリングを多用したトラックを使用しており、Cocoonのパウリ・シュタインバハがあらゆる手を尽くしたにも関わらず、DJ Baiyonがサンプリングに使った曲の権利をクリアできなかったことが、勝敗の分かれ道となったようだ。

優勝したJunyamabeはドイツに赴き、フランクフルトでSven VathとVIP待遇の週末を過ごすことになった。「Sven VathのCDは、日本で発売された最初のドイツテクノのアルバムなんです。CDが出たとき、僕は高校生で新しい音楽に飢えていました。日本リリースを実現したこの未知のプロデューサーは、僕のヒーローだったんです。"Accident in Paradise"も"Barbarella - The Art of Dance"も、あのころの思い出と切っても切れないものです」とJunyamabe本人の談。

優勝したJunyamabeはもちろん、惜しくも最後に敗れてしまった良質なトラックを作ったDJ Baiyonも共に、今後の活躍に期待したい。詳細は下記リンクより。


■Goethe-Institut
http://www.goethe.de/ins/jp/tok/ja8052457.htm

 

■Junyamabe

http://www.myspace.com/lmexicol