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「PLAY, JAPAN! Red Bull Music Academy」にSOUL II SOUL SOUND SYSTEMが登場

先進的な試みや、ワークショップセッションを続ける"Red Bull Music Academy"により、「ローカルの音楽シーンと共に、音楽の持つ力で人びとにインスピレーションやパワーを届けよう!」というコンセプトのもと送られるプロジェクト「PLAY, JAPAN!」に、イギリスのブラックミュージックシーンの発展にもっとも貢献したレジェンド「SOUL II SOUL SOUND SYSTEM」が登場することが決定した。

1980年代当時、有色人種には排他的だったUKのメインストリームの音楽業界世界的に衝撃を与えた、ブリストルのルードボーイたち。ここ日本でも「グランドビート」というくくりで一世を風靡し、UKをはじめ世界各地で今もなお現行のシーンに多大なる影響を与えている。世界100カ国において3500万枚のアルバムセールスを認められ、NYのUniversal AmphiTheatreなど、世界中の有名な会場でも公演を行ってきた。また、中心人物である「Jazzie B」は、英国王室から30年に渡る音楽業界への貢献を称えられ、OBE(大英勲章)を、ミュージシャンとして初めて与えられ、その活動履歴は国家からもお墨付きとなっている。

そんなレジェンドの貴重な公演をお見逃しなく。


「まさか僕がこうしたイントロダクションを書く日が来るとは思わなかった。僕、といっても誰のことか知ってる人は少ないだろうから、若かった頃に1980年代後半から始まったUKのダンス・ミュージックの洗礼を受けた世代の人間として自分を規定しよう。
    今回来日するソウル Ⅱ ソウルは元来サウンド・システム/DJクルーで、ロンドンでの彼らのパーティは1980年代半ばには既に評判になっていた。特筆すべきは、その後レコーディング・アーティストとして世界的な成功を収める前の1987年、日本にDJとして来日したことで、同時期のワイルド・バンチ(マッシヴ・アタックの前身)と共にそのプレイは当時の混沌しながらもファッショナブルな(褒め言葉!)東京のクラブ・シーンを直撃した。その後今回来日するジャジーBはイギリスのブラック・カルチャーを世界に紹介したという理由で勲章までもらうわけだが、感心したのは、2004年のニューヨークはデザイナーホテルのハロウィーンパーティーでの予期しなかった彼のプレイだ。いわゆる70年代のソウルをメインにプレイするサウンドシステムとして有名になった彼らだが、そのときのジャジーBのプレイは、素早いながら品を崩さずどんどんパズルをはめていくように、ハロウィーンのコスチュームしか見当たらない(当たり前)会場をノンストップで踊らせていた。たぶん、今回のプレイはその後の来日に沿ったもう少し音楽に焦点が寄ったものになると思うが、どんな音楽をプレイしても華やかさが全体から聞こえてくるのは、普通のDJには出来ないこと。それにドラッグ臭さとも無縁。ここは重要。僕と同世代のみなさんは、僕と同じで若くはないのだから(失礼!)、駆けつけシャンパンも控えめにして、ドレスアップでたまには思いきり踊るのはいかがでしょうか?ドレスにヒールもOK。いやいや、僕はいたって真面目だよ。年とったからって遊びに行かないなんてばかばかしい。もともとパーティは働いた者の楽しみの権利。そして、ジャジーBのプレイを初めて聞く若い世代は、音楽の価値判断基準にはハードコアということ以外にもあるのだと、それ前提に楽しみに来てみたらいかがでしょうか?・・・って、DJ評論?
    今回の来日を知ってから、楽しみで笑いがとまらない。なんでだろう?たぶん、ダンスミュージックの無邪気さと関係があるんだと思う。あの純粋無垢な衝動とやら」―――荏開津 広(ONE HAND CLAPPIN’)



「liquidroom presents "PLAY, JAPAN! Red Bull Music Academy" SOUL Ⅱ SOUL SOUND SYSTEM」

開催日:11月27日(日)
会場:LIQUIDROOM & LIQUID LOFT
時間:16:00-22:00
料金:料金未定(10月9日発売)
出演者:SOUL Ⅱ SOUL SOUND SYSTEM

■LIQUDIROOM

http://www.liquidroom.net/

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