昨年再結成ツアーを敢行したにもかかわらず、何の音沙汰もないA Tribe Called Questを牽引する雄、Q-TIPから朗報が届きそうだ。今年12月18日にニューアルバム「The Renaissance」を発売予定だそうで、内容はその名のとおり「文化復興」をポリシーに掲げるものだそうだ。
「今の音楽は全体的に何らかの覚醒が必要なんだ。みんなを驚かせる作品になると思うよ。」とQ-TIPは語る。
「ヒップホップはアメリカに限らず、世界的に力のあるカルチャーの1つになっている。僕たちは過去15年になかった地球危機をむかえようとしているけど、その中ではさらなる進化と大きな前進を遂げることができるんだ。みんなその中で何か論じたり、批判したり…、それってものすごくすばらしいことだし、僕にとっては表現手段をたくさん与えられている気がする。こういうシチュエーションをすごく大事に思っているんだよね。」
「アルバムの中では、ある世代の絶望について語った曲がいくつかあるんだけど、僕たちは、自分だけの愛情で、外との間に壁を作ってしまって、他の人のことをあまり考えないことがよくあるよね。それは僕らの日常で起こっていることからも証明されているし、例えばアメリカの離婚率が高いことからも証明されている。僕たちはこのすばらしい世界に貢献している一方で、ときにそれを怠ることもある。たとえば、ちょっといやなことがあっただけで、「Fu*k」とか人の悪口を言ったりするようになる。それって僕からしたらちょっと間違いなんだよね。」
ファーストシングルになる予定のファンキーなチューン「Work it Out」（myspaceで試聴可能なのでせひ！）を初め彼のニューアルバムはすべてセルフプロデュース作品となっている。上記の本人の発言から、かなりディープな内容になることは間違いなく、ヒップホップ界ならずとも音楽界に一石を投じる1枚となりそうだ。
Q-TipはこのソロアルバムのほかにWu-Tang Clanや、Beyonceの妹であるSolange Knowlesの曲をプロデュースする予定だそうだ。
■Q-TIP(myspace／PCのみ)
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