この楽器を開発したMartin Molinは、2005年から2010年の間、スウェーデン版グラミー賞で新人賞を受賞するなど国内で活躍していたDetektivbyrån(ディテクティヴビィロン)というグループでグロッケンシュピール、トラクトフォン、トイピアノを担当。2014年秋にWintergartan Marble Machineの制作を開始し、製作過程をYouTubeチャンネル[Wintergatan]に残している。鉄琴、キックドラム、ベース、ビブラフォンなどさまざまな音色を同時に奏でることができるこの楽器。多数の木製のパーツを組み合わせ、ビー玉が循環し音楽を奏でるよう緻密に計算されている。大きな歯車を手動で回転させて演奏する様は、にわかに実在の楽器とは信じられないほど美しい動きで、奏でられる音楽のクオリティーも高い。Martin Molinは、”Marble machine(ビー玉を使った楽器)は昔からあったけれど、自分なら生み出す音をコントロールしてきちんとした楽曲を奏でられるようなものを作れると思ったんだ。完成が近づくほどいろいろな問題が浮上して、かなり時間がかかってしまった”とコメントしている。緻密な計算と努力が詰まったWintergartan Marble Machineの動画をぜひ見てほしい。
■参照もと:WIRED.CO.UK
http://www.wired.co.uk/news/archive/2016-03/02/marble-machine-video