米・メディアPage SixがEDMシーンの中心地のひとつラスベガスに変化がおこっていることを報じた記事が、英・FACT MAGや米・THUMPといった音楽メディアでも引用され話題となっている。さらには“EDM is dead”と大胆な見出しも付けられている。
■FACT MAG
http://www.factmag.com/2016/03/28/edm-is-dead-las-vegas/
■THUMP
https://thump.vice.com/en_us/article/las-vegas-edm-djs-dead-club-owners
Page Sixが独自の取材で得た情報によると、ホテルと年間契約を交わしているEDMの著名DJたちの契約金は、更新の際に50%も削減されているという。その背景にはホテルやクラブ関係者たちのEDMに対する疑問があったようだ。(下記はPage Sixの記事を翻訳し掲載)
4月28日にラスベガスに新しいナイトクラブ、Intrigueをオープンする豪華カジノホテルWynn Las VegasのCOO、Sean Christie氏は、「EDMのDJを重宝する時代は終わった」と語っている。Intrigueは従来のホテルやクラブが行ってきた、大金を払ってEDMのビッグネームをブッキングするようなことはせず、会話を楽しめるVIPルームを作るなどラグジュアリーな空間を作るとしている。また、2014年からライブを中心としたイベントを開催してきた老舗クラブのVictor Draiは、みんなべガスのDJには飽き飽きしていて、違いがよくわからない5、6人のDJたちに莫大な金を支払うことが見当違いなんじゃないかと、疑問に思い始めていると話している。さらにEDMのメッカであるクラブXSのディレクターJesse Waitsは、「僕たちはモンスターを生み出してしまった。EDMの熱狂的ファンはとにかくDJを見たいだけで、ドレスアップはしないし自分のスタイルも持っていない。ナイトクラブに興味がない人たちです。ただ“コンサート”が見たいだけ。ナイトクラブは本来素敵な人たちが集まる場所なのに、彼らは正直イケてないですね。僕はクールな人たちのためのナイトクラブを作っていきたい」と語っている。
■引用元:Page Six
http://pagesix.com/2016/03/22/vegas-turns-up-nose-at-superstar-djs/
今年2月に「TomorrowLand」や「electric zoo」といった大型EDMフェスを運営する大手イベントプロモーション会社SFXが破産。先日3月末にはEDMシーンのスーパースター、Aviciiが2016年で活動を休止することを発表。
ラスベガスの状況を受け、国内ではどのような変化が起こるのだろうか。EDMシーンは今、大きな分岐点にいるのかもしれない。
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