昨年のフジロックが10万人を動員したことからもわかるように、すっかり日本にも野外フェスティバルという文化が定着したが、フジロックの第一回目は1997年。実はまだ(もう?)10年ほどの歴史に過ぎない。
そんな、フジロックや朝霧JAM、メタモルフォーゼや渚音楽祭をはじめ、黎明期から今日にいたる数々の野外フェスティバルに関わってきたアースガーデン代表、南兵衛@鈴木幸一氏が日本の野外フェス10年間の歴史を綴った本「フェスティバル・ライフ」が刊行された。
ここでは、フジロックの日高プロデューサーやレインボー2000の越智プロデューサー、UA,など、さまざまなオーガナイザーやミュージシャンとの対話を通じて、日本のフェスの模様や歴史がわかるだけでなく、自身が体験してきたグレイトフルデッドやグラストンバリーといった海外のフェスの話や、自然との関わりから目覚めた自身の人生観など、フェス好きにとっては興味深い話が満載だ。
自らがこうしたフェスを体験してきた人にとっても、最近になってフェスに参加するようになった人にとっても楽しく読める一冊と言えるだろう。
フェスティバル・ライフ 僕がみた日本の野外フェス10年のすべて
南兵衛@鈴木幸一 著
発行・マーブルトロン 発売・中央公論新社
四六判変形 256ページ
定価1680円(本体1600円)
ISBN4-12-390125-5 C0073
23
DEC
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