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極限的音響と視覚世界を体験。池田亮司のコンサート作品が一挙上演

 視覚メディアとサウンドメディアの領域を横断して活動する数少ない日本人電子音楽作曲家/アーティスト池田亮司。彼の作品群が、現在京都で開催されている国際舞台芸術フェスティバル「KYOTO EXPERIMENT 2016 AUTUMN」の一環として、11月1日(火)から6日(日)の間、ロームシアター京都・サウスホールで上演。2000年以降のコンサート作品を一挙に体験できる企画となっている。

 期間中は、京都のアーティストグループDumb Typeのメンバーである高谷史郎や藤本隆行も参加した『formula』をはじめ、彼のシリーズの出発点ともなった作品『C4I』。データに対する知覚の臨界点を提示した『datamatics』に加え、日本初公開となる『matrix』ら、4作品が公開される。

 劇場の中庭ロームスクエアでは、大規模なサイトスペシフィックインスタレーション「the radar[kyoto]」が展開。同所に特設された巨大スクリーンに、展示される場所の緯度・経度で観測する宇宙の膨大なデータベースをもとにマッピングしたイメージ群を投影。日常の知覚では計り知れない広大な宇宙の境界面を、研ぎ澄まされた映像と音によって体験することができる。

 音響や映像、デジタルテクノロジーを複合的に用いた大規模な展示空間やパフォーマンスで、美術館や劇場内のみならず公共スペースまでをも劇場化させてしまうことで知られている彼。劇場内で鑑賞するコンサート作品と、屋外での大規模インスタレーションという異なるシリーズの作品を、一度に体験できる貴重なイベントとなりそうだ。

■「KYOTO EXPERIMENT 2016 AUTUMN」オフィシャルサイト
http://kyoto-ex.jp/

■concert pieces


■the radar [kyoto]
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