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世界中を踊らせた「Electric Daisy Carnival」 いよいよ日本上陸

 世界最大級のダンスミュージックフェスティバル「Electric Daisy Carnival」、通称「EDC」の日本初開催が4月29日、30日に迫ってきた。1997年にアメリカ・カリフォルニアでスタートした「EDC」。2011年からはラスベガスのカーレース場を舞台に開催され、現在はラスベガスをはじめ、ニューヨーク、オーランド、プエルトリコ、メキシコ、ブラジル、インドでも開催。そして2016年に世界各国で開催された「EDC」のチケット売上総数は約100万枚と驚異的な人気を誇っている「EDC」の日本初開催。そこにはきっと、これまで目にしたことのない光景が広がっている。


文:yanma(clubberia)
写真:Insomniac Communications

 

 

フクロウが見下ろすEDCの象徴「カテドラルステージ」が日本でも再現


 「EDC」の動画や写真を見てまず驚くのがステージの豪華さ。おとぎ話のような世界観が特徴で、日本でも本家ラスベガスと同様フクロウがフロアを見下ろす「カテドラルステージ」がメインステージで再現されるのも嬉しいポイント。このステージの名前はkinetic FIELD(マリンスタジアム)だ。また、ステージのデザイン性だけでなく、照明やスモークなどの特殊効果にもあっけにとられそうだ。さらにラストには、これでもか!と花火が準備されているとのこと。メインステージの豪華さはもちろんだが、会場全体がまさに“エレクトロニックなお祭り”と化すのも魅力のひとつ。日本では、ボールを数万個使用したボールプールが登場したり、巨大シャボン玉が次々に作られ、ドリーミーな雰囲気が作り出される。本家ラスベガスのようにド派手な衣装に身を包んだパフォーマーやカラフルなモニュメントにも期待したい。
 

 

あのビーチにFatboy Slim還ってくる!レジェンドリーから新世代スターまで出演するcircuit GROUNDS


 メインステージとなるkinetic FIELDには、AfroJack、Armin Van Buuren、Martin Garrix、KaskadeなどEDMシーンのトップDJ/プロデューサーが出演。こちらは前述したようにステージ、演出ともに“ものすごい光景”が広がるんだろうな…と容易に想像できる。一方、DubfireやA.Mochiなどテクノ/ハウス系が出演するneon GARDENは幻想的な世界観が作られるようだ。ではお祭り男Fatboy Slimが出演するcircuit GROUNDSはどうなるだろう? なんと舞台はビーチ!ちなみに、このビーチステージは海外の「EDC」でもおこなっておらず、日本独自のものというのもポイント。そしてビーチにLEDの塔が建つとの情報も。Fatboy Slimの日本でのプレイは2014年10月に幕張メッセで行った単独公演以来約2年半ぶり。この2年半で彼はどのようにDJをアップデートしたのか? 見逃せないパフォーマンスになることは間違いない。
 

 

Joyryde

このステージはベースミュージックが強いのが特徴。Fatboy Slimもベースミュージックをよく使うので彼のプレイが好きならきっとJoyrydeも気に入るはず。ハードなベースミュージック全般を得意とする彼だが、ボーカルやシンセのメロディーにポップさやディスコサウンドのような懐かしさがある。楽曲の雰囲気がFatboy Slimに似ているため、これってビッグビート?とも思える曲も多い。

 

Duke Mumont 

Duke Mumont(デューク・デュモン)もFatboy Slimが好きにオススメ。イギリス出身のDJ/プロデューサーでボーカルが際立つディープハウスが作風の特徴。バウンドするようなキックやベースラインも踊りたくなる。とにかく、いい歌!

 

Louis The Child

Duke Mumontのボーカル感をスローダウンして甘く、淡く、ドリーミーにしたのがシカゴ出身のLouis The Child。大型のイベントでは珍しいテンションのダウンビート。タイミングを少し遅らせて入れてくるシンセやドラム、首でリズムを取りたくなるこのリズム、J.ディラ好きにも響くのでは?

 

Moe 

スウィートなビートを味わったらハードなビートを。そこで推したいのはMoe。日本人女性DJ/トラックメイカーでありNYLON JAPANのブロガーだ。肩書きに女性DJ、ブロガーとあると、ついつい“またか…”とテンションが下がってしまうのだが、彼女の音楽を聴くと閉じかけた思考にちょっと待ったをかけるほど面白い。90年代のハードテクノの雰囲気もあれば、心をグッと持っていかれてしまうメロディー感も持ち合わせ、恐るべき新世代じゃないか!と思ってしまう。LAでの活動経験があるのも自身の音楽に説得力を持たせている。下記は思わず心をグッと持っていかれた曲。

https://soundcloud.com/mtmtmoe/drop-the-jelly-moe-relect

 

Knife Party

若手のあとにはレジェンドリーを。Knife Partyだ。いやいやKnife Partyって最近ですよ、とご指摘が入るかもしれないが前身バンドは、ドラムンベースとロックを融合させた世界のトップに躍り出たエレクトロニックバンドPendulum。レジェンドリーなバンドからRob SwireとGareth McGrillenの2人で結成。サウンドもSkrillex直系のダブステップ、ブロウステップサウンド。

 

Zedd

そして新世代のスター、Zeddの出演も見逃せない。22歳という若さでEDMシーンを代表するアーティストになり、サマソニなどの大型フェスティバルへの出演はもちろん、幾度となく日本でもパフォーマンスを行っている。今回はZeddのプロダクションも取り入れたステージも準備されているようだ。

 

 前述もしたが、circuit GROUNDSはベースミュージックの要素が強いステージといえる。そしてその中心にはユニークなビート感でわたしたちを楽しませてくれたFatboy Slimがいるように思える。レジェンドリーから若手までが入り混じり、ダンスミュージックの過去から現在までを楽しめてしまうのがcircuit GROUNDSの魅力であり、もちろん「EDC」全体に言える一番の魅力だろう。開催はいよいよ今週末! タイムテーブルも会場マップも発表された!「EDC」日本初開催は、ぼくらにどのような驚きを与えてくれるのだろうか!? ひとつ約束できることとして、ぼくらの期待を裏切らない内容になっていることは約束しよう!

 

■ EDC JAPANオフィシャルサイト
http://japan.electricdaisycarnival.com

 

 

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