月によって太陽全体が完全に覆い隠されてしまう現象「皆既日食」。皆既日食中は、太陽が放つ高温のガスのコロナが見えたり、覆い隠された太陽の一部が姿を表しダイヤモンドのように見えるダイアモンドリングといった神秘的な現象を観測することができる。21世紀に地球上で起こる皆既日食はわずか75回とされ、つまり1年に1回あるかないかの稀な現象だ。今年は8月21日に北米大陸を横断して起きる。その神秘的な天体ショーに合わせて巷ではイベントやツアーなどが数多く企画されるのだが、とくに注目を集めているイベントが、アメリカ・オレゴン州で開催される野外フェスティバル「Oregon Eclipse」だ。
皆既日食「Oregon Eclipse 2017」説明ムービー "日本語字幕付き"
「Oregon Eclipse」は、8月17日から23日の1週間にかけて、オレゴン州の大自然のなかアートや音楽に囲まれてキャンプをしながら皆既日食を観測するという趣旨の巨大野外フェスティバル。期間中は、アメリカ・カリフォルニアの「Symbiosis Gathering」をはじめとした世界10カ国以上のフェスティバルがコラボレーションし、会場に設置された7つのステージを舞台にさまざまな音楽ジャンルのパーティーを展開。ShpongleやGoa Gil、System 7、Hallucinogenといったレジェンドを筆頭とした400人以上のアーティストたちが出演し、会場には3万人もの人が集まる見込みだ。
コラボレーションする世界10カ国以上のフェスティバルの紹介動画
アーティストも豪華、名だたるフェスが協力、もちろん大規模。そんな歴史的フェスティバルのオフィシャルパーティーが東京・ageHaで5月27日に開催される。トランスシーンの猛者達が一堂に会する内容になっているのだが、特筆すべきは本家オレゴンでのフェスティバルに出演を控えるアーティストたちがageHaでもプレイすること。まずはX-Dreamだ。
X-Dream
トランスとテクノを絶妙に融合した近未来的サウンドで世界に衝撃を与え続けている、ドイツ屈指のサイケデリックトランスユニットX-Dream。日本ではRaja Ram率いるTIP Recordsの20周年パーティーや、「Re:birth Festival」などでプレイ。今回は、どのようなサウンドで我々を陶酔させてくれるのだろうか。
Koxbox
日本のトランスフェスティバル「Re:birth Festival」の名前を出したが、日本のトランスシーンで有名なフェスと言えば「Solstice」。Solsticeでお馴染みのKoxbox も出演する。スカンジナビアンアーティストの先駆けとして、トランスシーンに多大な影響を与えてきたKoxbox。今回はKoxbox名義以外にも、DJ Frank'e名義としてもプレイするのでこちらも要チェック。
Parasense
この日のメインフロアは、ダークサイケを筆頭とするハードなサウンド展開が予想されるが、その筆頭がロシア出身のParasenseだ。まさにダークサイケブームの火付け役として知られ、Parasenseの台頭以降のロシア産のトランスはほぼ一括りにダークサイケと呼ばれるようになった。焦燥感を煽り、恐怖を感じさせるダークサイケの真骨頂を味わいたいのであればParasenseは外せない。
Atmos
そのダークサイケと対象的で、エモーショナルサウンドで満ち溢れる時間帯がある。その時間を司るのが、黎明期からプログレッシブトランスシーンを牽引する最重要人物Atmosだ。このサウンドコントラストも面白いだろう。
メインフロアでは、そのほかにもZen MechanicsやCPU、Loopus in Fabulaといった世界各地の大型フェス渡り歩くアーティストが登場。もちろん他のエリアもラインナップの豪華さは「Oregon Eclipse」の折り紙つきだ。トランスファンには見逃せない一夜。いよいよ開催!
■前売りチケットの購入はコチラ
https://ticketpay.jp/booking/?event_id=8204
■Oregon Eclipse 2017 Teaser in TOKYOオフィシャルFacebookページ
https://www.facebook.com/events/790682547758730/?fref=ts
■Oregon Eclipseオフィシャルサイト
http://oregoneclipse2017.com/