7月10日に渋谷O-EASTにて開催された、日本初上陸の音楽イベント「Red Bull SOUNDCLASH」。
「Red Bull SOUNDCLASH」とは2組のバンドがお互いのクリエイティヴ性を競い合う画期的なイベントで、今回が日本での初開催。2つのステージが用意され、全く異なるジャンルの2組のバンドが4回にわけて技を競うもの。この日の司会を務めたのは様々な音楽番組でおなじみのGeorge Williamsら。審査をするのはオーディエンス。各バンドに拍手/歓声を送り、その音の大きさが数字となって電光掲示板へ表示され、勝敗が決定するようになっている。
まず「Warm up」ではそれぞれの」オリジナル曲を演奏。
次にあらかじめセレクトされた曲を、それぞれのヴァージョンでカバー「ROUND 1. The cover」。お題はボサノバの代表作「Mas Que Nada」。まずは LIKKLE MAI がレゲエ・ヴァージョンでカバー、その後を大神バンドがヒップホップ・ヴァージョンでカバー。ROUND1 を先制したのは、パーカッションをうまく取り入れ、ボサノバの要素を残しつつ、彼女のカリブ・スタイルへと持って行った、LIKKLE MAI だ。
次にお互いのオリジナル曲を自分のジャンルでカバーし合う「ROUND 2. The Take Over」。こちらは、大神BANDが彼らならではのファニーなトークとチャーミングなスマイルで観客を魅了し、ポイントを獲得。
そしてDJが選曲した曲のジャンル(メタル、ロック、ソウル、ジャズなど)で演奏し、さらにDJが選曲した曲で演奏後、別の曲へつなぐ「ROUND 3. The Clash」。DJ 吉沢 Dynamite.jp が選曲した曲のジャンルのサウンドを両バンドが即興演奏するというもの。イージーリスニングから、ヒップホップ、ディスコといったバトルを繰り返し、 LIKKLE MAIがGuns and Rosesの「Sweet Child O'Mine」を歌い上げるという1 シーンも。その意外性に会場が大いにどよめいた。このラウンドも大神BANDに軍配が上がった。
いよいよ最後はバンドが選ぶゲスト(Joker)と共に演奏する「ROUND 4. The Joker」。彼らのサプライズ・ゲストを切り札に演奏するというファイナル・ラウンドだ。LIKKLE MAI が選んだジョーカーは、日本のレゲエ/ヒップホップ・シ
ーンのオリジネイター、BOY-KEN。大御所の登場に、会場はさらにヒートアップ、続いて大神 BAND は、横浜から呼び寄せたNORAのMC GIPPERとともに、メインMCの立つステージまで乗り込んで、大いに盛り上げるパフォーマンスを披露。このバトルでは観客の審査は半分に割れ、わずか数ポイント差で LIKKLE MAI がこのラウンドを制した。
全4ラウンドを戦い抜き、見事チャンピオン・ベルトを獲得したのは大神BAND。過去に前例のない、まったく新しいルールの中で、唯一頼れるのは自らのクリエイティヴ性と柔軟性のみという、難易度の高いイベントへと挑戦した、才能ある両アーティストが見せてくれたステージは、私たちにジャンルを超えた感動を与え、日本の音楽シーンが持つ限りないパワーを見せつけてくれた。
ライブのダイジェストはこちらから。(PCのみ/閲覧にはquick time playerが必要です)
http://www.clubberia.com/preserve/movie/rb_soundclash.mov
■オフィシャルサイト
http://www.redbullsoundclash.jp
■レッドブル・ジャパン
http://www.redbull.jp
23
NOV
RANKING
- WEEKLY
- MONTHLY
- ALL