ドイツ・ワイマールを拠点とする、ハウスからテクノ、アンビエントやエクスペリメンタルまで数々の個性的なアーティストを網羅するレーベルGiegling。その創設者の1人であるDJ Konstantinの女性DJに対する発言が話題となっている。
ことの発端は、ドイツの音楽雑誌Grooveに掲載されたインタビュー記事。この中でKonstantinは、“ほとんどの女性DJは男性DJより劣っている”と発言。また、“女性DJというだけで手厚いプロモーションをしてもらえるんだからフェアじゃない”、“DJみたいに男性が優位に立つ業界でキャリアを築こうとしている女性は、‘女性的な性質’を排除して‘男性的’になる必要がある”など、今の時代に耳を疑うような発言が多数掲載されている。
この発言がネット上で広まり、ツイッターではThe Black Madonnaが“過去にKonstantinから面と向かって同じようなことを言われた”。Eclair Fifiが“私が2000年にDJを始めた時、17年経っても女性がこんなくだらない発言をされるなんて思いもしなかった”など投稿。他にも性別問わず、多くの人がKonstantinの発言に対し怒りや嘆きの声をあげた。さらにbillboard、mixmag、FACT Magazineをはじめ多くの海外メディアもこの件を取り上げ、いわゆる炎上を起こした。
この事態を受け、Konstantinは昨日22日、謝罪のコメントを発表。コメントの内容を要約したものはこちら。
“Grooveに掲載された発言について深く反省しています。記事の内容は本心ではなく、ジャーナリストとの会話の中で、ダークジョークとして本心にないことを口走ってしまいました。僕自身もレーベルの人間も、今回の女性DJに対する発言は全く心にないことです。”
なおロンドンのフェスティバル「Sunfall」チームは、彼の意見には全く賛同できないとして、予定していたGieglingによるアフターパーティーを中止することをFacebookで発表した。
■GROOVE(ドイツ語)
http://groove.de/2017/06/22/giegling-gelebte-utopie/
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