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京都の寺社で音楽体験、「SOUND TRIP」第二弾にユザーンやharuka nakamuraなどが参加

 京都にある寺社とアーティストを組み合わせ、そこでしか聴けない音楽の体験を提供する「SOUND TRIP」。今年2月のローンチ後、Yosi HorikawaやKyoka、コムアイ、ユザーン、haruka nakamuraといったアーティストが参加している。



 本サービスは、水の音や鳥の鳴き声など京都の寺社で流れる音を収録し、その音を使いながらそこに行かないと聴けない音楽体験を提供。訪れる参拝者は、指定の場所で体験料(300円)を支払い、その場所で音楽を聴くことができる。また、各所の受付で専用のQRコードを購入(500円)することで、音楽をお土産にすることもできる。



 第一弾では、Yosi Horikawaが三千院、Kyokaが壬生寺、そしてコムアイとオオルタイチが貴船神社の音楽を制作し話題を呼んだ。



 今回発表された第二弾では、妙心寺 退蔵院、隨心院、神護寺、西明寺、そして仁和寺の5つのお寺と提携した作品をリリース。妙心寺 退蔵院の音楽は、アンビエント音楽を得意とするChihei Hatakeyamaが担当。副住職である松山大耕氏の枯山水の庭で砂を引く音と、そこに流れる風の音などを組み合わせたアンビエント作品を制作。



 隨心院の音楽は、haruka nakamuraが担当。もし小野小町の物語にテーマソングがあったらどんな音楽なのか?それも、悲しい結末と笑える結末の二つの物語ではどんな音楽になるだろうか?そんな想像をふくらませた2つの作品を制作。また、音楽を聴き終わったあとには、隨心院でしか体験できないコンテンツとして、昔想いを寄せてくれた人への手紙「文張供養」と、小野小町の和歌をおみくじにした「小さな恋の和歌」も提供する。



 神護寺、西明寺の音楽は、青葉市子がそれぞれのお寺の音を収録して制作。お寺の軋む床の音や、 自然豊かな三尾の山風や川の音などを採集し、2曲をリリースした。そして仁和寺は、タブラ奏者のユザーン氏と、数多くの作曲を手掛ける蓮沼執太氏が制作。音楽はお経からはじまり、仁和寺に吹き付ける風の音、砂利の音、さらには水の中の音など仁和寺に存在するあらゆる音を収録した。



 今後は、京都の社寺を中心に提携しながら日本各地へと広げていくことをアナウンス。当時、最先端で活躍していたアーティストの狩野永徳や長谷川等伯の作品がお寺や神社で展示されていたように、日本の寺社で新しい音の体験を世界中のアーティストともに制作していく予定だという。尚、第一弾、第二弾の作品は現在もそれぞれの寺社で聴くことができる。



SOUND TRIP コンセプト

いま、ここでしか聴けない体験を。
スマホをひらけば、いつでも好きな場所で音楽を聴ける。でもその場所で聞くから、体験が変わることがある。どこでもいいわけじゃない。 たとえば旅先で、その地に昔から伝わる民謡を発見したとき。あるいは、その土地について語られた歌に出会ったとき。それはあなたの旅のテーマソングとなり、ともに旅をする。そしてその音を聴くたびに、あの旅の感動がよみがえる。 サウンドトリップは、アーティストがその地にまつわる音を使い、そこでしか体験できない「物語のある音楽」をつくるプロジェクト。これは、音楽を聴くことで旅の体験をふくらませる実験だ。どれもその地に関わりある音を使った、そこで体験することに 意味のある音楽。それも寺社を中心に展開している。当時、最先端で活躍していたアーティストの狩野永徳や長谷川等伯の作品がお寺で展示されていたように、寺社は文化サロンであり、伝統とは前衛の積み重ねだから。 これをとっかかりにどうか、この地の物語を探ってほしい。 なによりこの音楽が、あなたのこのたびの旅のテーマソングになることを願って。

ON THE TRIP 旅の体験をふくらませる 


公式ホームページ
https://on-the-trip.com/sound-trip



SOUND TRIP参加メンバー
壬生寺アーティスト:Kyoka 
貴船神社アーティスト:コムアイ(水曜日のカンパネラ) オオルタイチ 
三千院アーティスト:Yosi Horikawa
妙心寺 退蔵院アーティスト:Chihei Hatakeyama 
隨心院アーティスト:haruka nakamura 
神護寺、西明寺アーティスト:青葉市子 
仁和寺:ユザーン&蓮沼執太
19
MAR

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