
青山蜂、30周年。
東京・青山の老舗クラブ 青山蜂(AOYAMA HACHI)が2025年11月に30周年を迎える。クラブという業態の形が変わり続ける中、30年にわたり現場を守り抜いてきた稀有な存在だ。その節目を祝う周年ウィークは16日の前夜祭を経て、明日11月21日金からスタートし、総勢200名規模のラインナップで4日間に5パーティーの規模で展開される。今回は、明日11月21日から11月24日にかけて開催されるパーティを各日程ごとに紹介する。

初日の11月21日にはasuka andoが出演し、レゲエを軸としたラインナップにKotsu、YO.AN、SAMOらのエネルギッシュなアクトが続く。
DAY2の朝はFORCE OF NATUREのKZAをはじめ、YOUFORGOT、AKIRAM EN、北九州のYSKが熟練のスキルでアフターアワーズを刻み、夕方からはKoco aka Shimokita、KILLER-BONG、クボタタケシ、DJ YASら、東京を代表する生ける伝説たちとともにBLYYがライブを披露。ヒップホップからソウルまで、濃密なレギュラーパーティーの面々がクルーで盛り上げる。
最終日18時からは青山蜂30周年にちなむ「30時間パーティー」

3日目はDJ YAZI、Sapphire Slows、Akira ArasawaらによるAsa-Hachiからスタート。18時からは年に数回しか行われないオールナイトパーティー、そして30周年にちなむ「30時間パーティー」が始動。オープンtoラストのレギュラーパーティーを持つ日本の至宝DJ KENSEIをはじめ、幾度となく歌われてきた青山蜂クラシック「今夜は最高」で知られるCATBOYS改め、三軒茶屋の歌姫YUIMA ENYAを迎えたSUPER CATSが登場。さらに、30年の間に青山蜂に深く関わり、影響を与えてきたDJやスタッフたちも勢揃いし、歴史を感じる夜となるだろう。
流れはそのまま4日目へ。テクノからハウス、エレクトロまで、アンダーグラウンドのヒーローたちが30時間に及ぶパーティーをさらに盛り上げ、最後の夜へと続く。フィナーレは、コロナ禍以降の青山蜂を象徴する存在となったCMTのプレイで幕を閉じる。
30年にわたって守り続けてきた、クラブシーンにおける重要な拠点。
青山蜂が2025年11月に30周年を迎えます。クラブという業態や存在のあり方が時代とともに移り変わる中、30年間にわたり現場を守り続けてきた会場は、全国的にもごくわずかです。90年代後半、東京のクラブカルチャーが隆盛を迎える中、青山蜂は渋谷・青山エリアに誕生しました。国内外のDJやアーティストたちが垣根なく集い、多様なカルチャーを発信してきました。時代の変化とともに音楽シーンの形は変わっていきましたが、青山蜂は一貫して自由でオープンな空間として、東京のクラブシーンにおける重要な拠点であり続けています。
社会的な規制や都市環境の変化、そしてコロナ禍によって、営業が制限される時期もありました。青山蜂はその局面でも立ち止まることなく、営業形態をデイタイムへとシフトしました。夜の営業が制約される中でも、クラブミュージックを楽しめる場所を模索し続けた結果、アフターアワーズや終電までの時間に集まり、日が沈み、そして差し込む光の中で音楽を共有する体験は、これまでとは異なるコミュニティを生み出し、新たなプラットフォームとなっています。
以上はオーガナイザーによるコメントだ。なぜ青山蜂が日本におけるクラブカルチャー全盛期と言える90年代後半をくぐり抜け、時代の波にさらされながらも30年間という期間の間、DJやアーティストが集う拠点であり続けているか。その理由を体験できる4日間5パーティの日程は明日から開幕する。
