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「渚音楽祭2011春」が被災者支援プロジェクト「希望」を開始

予定どおり正式に開催することを発表した「渚音楽祭2011春」が、被災者支援プロジェクト「希望」を開始した。
東北関東大震災の被災者支援と、原発のない安心できる世界を実現させるために、長期的に継続可能なアクションとして、フェスティバル収益の一部を継続的に寄付することや、募金活動の実施、被災者や活動団体の応援を行っていく。
公式サイトと会場のチャリティスペース「希望」にて、「渚音楽祭」が選んだ被災者支援や原発問題に取り組む団体の活動を紹介し、各団体別に募金を受け付けるとのこと。寄付先の団体としては「国境なき医師団( http://www.msf.or.jp/ )などが発表されているほか、その他の団体に関しても順次公式サイトで紹介していくようだ。
またこれまでも「渚音楽祭」で展開してきた、原子力発電問題、次世代エネルギーなど、さまざまなテーマについて活動団体や専門家、渚音楽祭の出演アーティストが来場者に語りかけるトークステージを継続して行っていく。来場者が知識を深めたり、考えるきっかけ、行動を起こすきっかけをつくる。

以下主催チームであるブランニューメイドからの、オフィシャルアナウンスメントを転載。

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3月11日のあの震災で、たくさんの人たちが住む家を流され、家族を失い、今なお不安で不便な生活の中にいらっしゃいます。福島の原子力発電所の事故によって、ただの天災、震災だけにとどまらない、農業、酪農などの仕事に従事されている方々の先の見えない状況、また消費者たちの不安、大気の汚染、海への汚染は、日本という島に生きる私たちだけでなく、世界中の人たち、またこの星に生きる全ての命、未来の命さえも脅かすような状況になってきています。

このような状況下で、音楽祭を開催するということに、様々な意見があることだと思います。私たちも開催すべきかどうか、それぞれに悩み迷い、いろいろ話し合いを繰り返してきました。この音楽祭の関係者スタッフの中にも被災された方、現地でのボランティア活動を優先される方、東京を離れる決断をされた方、それぞれの思いや意見を受け止めながら、私たちは「開催する」ことを選びました。

私たちは、「音を楽しむ、またそれに伴う様々なこと」を人生の生業として選びました。それは他のどんな職業とも同じく、それぞれの仕事に誇りと責任を持って携わっています。同じ場所に集い、様々な人と出会い、音楽を通して感じるということは、TVやネットでの情報コミュニケーションとは違う、言葉を超えたエネルギーの循環がそこにはあります。そういう空気を感じる場所を提供することが、私たちの職業であり、喜びでもあります。ここで様々な人と話して下さい。ここで笑って下さい。それがここに住む全ての命にとって、より良い明日を創るきっかけ、エネルギーになっていくことを私たちは心から望んでいます。

Free mind with Smile 


■渚音楽祭2011春
http://www.nagisamusicfestival.jp/