テクニクスがターンテーブル「SL-1200GR」を発表した。本製品は同社のSL-1200シリーズの新製品で2017年夏に発売予定。価格は2000ドルで検討されている。
『テクニクスがターンテーブル「SL-1200」シリーズを復活』
この見出しを2016年の年始にさまざまメディアで目にした。「SL-1200」シリーズは、世界中のDJに愛用されていたパナソニックはTechnicsブランドのアナログターンテーブル。2008年の「SL-1200MK6」発売を最後に、2010年秋にターンテーブルの生産終了を正式に発表。以降、市場から撤退していたが、耐久・安定性に優れ、いまも多くのクラブやDJのスタンダードモデルとなっている。
今回発表された「SL-1200GR」は、昨年同社が発売した「SL-1200G」を踏襲しながらも、材質を変えるなどして価格を抑えている。「SL-1200G」の販売価格はアメリカで約4,000ドルなので半額になることを考えると、日本では20万円を切ることが考えられる。
33万円(税抜)した「SL-1200GAE」(SL-1200Gの限定生産モデル)は販売開始から30分で国内販売分300台が完売し根強い支持がうかがえたが、「SL-1200G」がクラブやDJで利用されているとは言い難い。2008年の「SL-1200MK6」が現在でも7万円前後で販売されていることを考えると、今回発表された「SL-1200GR」が10万円を切るとクラブやDJからは喜びの声が上がるだろう。しかし、昨年、テクニクスに行った取材で分かったことだが「SL-1200G」は、ハイファイ用としてもDJ用としても使えるダイレクトドライブターンテーブルを再定義するための製品だ。
アナログレコードは高いポテンシャルを秘めた再生ソフトだ。そのポテンシャルを充分に引き出すためのハードウェアとして導入するのは、音楽を提供している側からすると理想的なことだろう。Pioneer DJのCDJ最上位機種、CDJ-NXS2も27万円前後するがクラブに導入されていることを考えると、この「SL-1200GR」も導入されるのでは?と期待が高まる。
■公式サイト(アメリカ)
http://www.technics.com/us/news/20170104-technics-sl-1200gr/
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