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DJやオーガナイザー、レーベルに対する支援策とは?「文化芸術活動の継続支援事業」に関してインタビューを実施

 7月10日(金)、音楽や美術、演劇など芸術活動を営む小規模団体やフリーランスに最大150万円の支援を行う「文化芸術活動の継続支援事業」の申請受付が開始された。それに伴い、clubberiaと連動してInterFM897で放送している番組「WORLD-MARKETZ」が、支援の具体的な内容に関してインタビューを実施。インタビューの回答は以下より。


Q:
標準的な取組みを行うフリーランス向けには20万円。
より積極的な取組みを行うフリーランス向けには最大150万円とありますが、
標準的、より積極的のそれぞれの中身を教えてください。


A:
■標準的
フリーランスの方がプロとして活動される場合に、稽古に行く旅費、稽古場を借りる会場費、自己研鑽のために購入する書籍といった諸経費が年間数十万円がかかっているというデータがある。そういった活動をされている人を対象に、20万円までであれば、手続き的には簡素な様式で申請できます。

■より積極的
通常の取り組みに加えて、自身の活動をネットを通じて配信するといった+αの活動をコロナのタイミングで始める場合には、事業計画書を作成する必要があるので、手続きは多くなるが、150万円までの申請ができます。

手続きが簡単か、そして計画書などが必要かどうかの違いがあリます。


Q:
それぞれクラブDJの活動にこの枠組みを当てはめるとしたらどうでしょうか?
(例)標準的:楽曲制作、より積極的:動画配信


A:
従来やっている活動であれば、20万円の簡易な手続きが当てはまります。もっとお金がかかること(動画配信など)をやりたいということであれば、計画書を提出し、150万円の申請をして頂いています。


Q:
実際音楽関係者からはどんな問い合わせが来ていますか?


A:
・問い合わせはかなりもらっています。
例えば、2/26にイベント等の自粛の話が出た後、例えば、ステイホームをしていた3〜4月に自己研鑽で本を買ったり、動画を見て勉強したり、あるいは既に自身の活動に関する配信をしていたという場合、対象になるのか?など。

事業計画書を作る際に、コロナによるイベント自粛以降に活動を繋いできた様々な取り組みも対象になるよう、遡りも認めています。



Q:
最大150万円の支援を受けられる小規模団体の活動継続支援について。
クラブシーンにおいては、オーガナイザー、レコードレーベルは該当しますか?


A:
フリーランスのオーガナイザーの場合、自身が関与したイベントや公演などの活動実績と、どのように関与していたかの説明が必要です。イベントの中身を作ることに携わっていることがわかれば、場合によってはプロモーターも対象になってきます。
法人化しているレコードレーベルの場合は、前提として小規模団体なので従業員20人以下が対象です。その上で、法人の場合は、文化芸術の公演制作に携わっていることがわかる定款と活動実績の提出が必要となります。


Q:
対象となる条件で「①不特定多数に公開することによってチケット収入等をあげることを前提としたもので」とありますが、スポンサードの無料イベントの場合も対象になりますか?

A:
無料だけれどもスポンサー収入を得ている。人を集めることによって、広報効果を得られるので、スポンサーや百貨店が費用を出してくれている場合であれば、人を集めることで収益を上げていることになるので、対象にしています。



「文化芸術活動の継続支援事業」公式ページ
https://www.bunka.go.jp/shinsei_boshu/kobo/20200706.html#shiryo
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MAR

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