イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)のドラマーを務め、数々のバンドやユニットで活躍したミュージシャン高橋幸宏さんが、脳腫瘍との闘病の末により、70歳で死去したことがわかった。
所属事務所は「高橋幸宏(たかはしゆきひろ)が、2023年1月11日午前5時59分、脳腫瘍により併発した誤嚥性肺炎のため、永眠いたしました。享年71歳。皆様には生前のご厚誼に深く感謝いたしますとともに、ここに謹んでお報せ申し上げます」と報告し「後日、お別れの会を執り行う予定です」と伝えている。
高橋さんは1978年に細野晴臣さん、坂本龍一さんとともにYMOを結成。シンセサイザーを使った未来を感じさせる斬新なサウンドはテクノポップと呼ばれ、ポピュラーなエレクトロニック・ミュージックの先駆者となり、高橋さん作曲の代表曲「ライディーン」をはじめ、ミリオンセラーを記録したアルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」などリリース。世界中でブームを巻き起こした。ソロやサイドプロジェクトでも活動し、さまざまなユニットへの参加、アーティストへの楽曲提供やプロデュースなど数多くの作品を発表している。
高橋さんは2020年、脳腫瘍の手術を受けたことを公表し、「現実を受け止められず、絶望感で言葉も出ない長い1日が始まりました。手術後は後遺症はなく、今後は体力・気力をつけて、じっくりしっかりと治療に専念し、できるだけ早い時期に皆さんの前に立てるよう努めていきたい」とコメント。手術は成功し、治療に専念していることを明かしていた。自身のツイッターは2022年6月のツイートが最後で、誕生日の翌日に「みんな、本当にありがとう」と感謝の思いを伝えるメッセージを届けていた。
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