ヒップホップの成り立ちと時代ごとの変遷、 不当な国策、苛烈なギャング抗争、搾取するメディアと産業、そして人種間の軋轢など、さまざまな問題を抱えるアメリカ社会との関わりを、 丹念かつドラマチックに描いた名作として長年愛され続けている本書。ヒップホップの生成に影響を与えたジャマイカの音楽状況をはじめ、 黎明期のヒップホップシーンの土台となったブロンクスのギャングの物語、 そして“公民権運動後”のヒップホップ世代がどのように生き、戦ってきたのか。それらを、DJ Kool Hercや、Afrika Bambaataaらヒップホップカルチャーのパイオニアたちをはじめ、Run D.M.C.、N.W.Aなどシーン黎明期のトップアーティスト、さらには、Bob MarleyやThe Clash、Malcolm McLarenなど、さまざまなシーンの重要人物による生々しい証言と膨大な資料のもと、ヒップホップのリアルな歴史を明らかにしていく内容となっている。
なお、再発版の価格は2,200円(税抜)と、定価より1,000円安くなっている。ヒップホップファンはもちろん、 ストリートカルチャーに興味を持っている人は、この機会にぜひ読んでみてはいかがだろうか。
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