コラム第24回目


clubberiaをご覧の皆様いかがおすごしでしょうか???
不定期掲載にも程があるのでは?というくらいご無沙汰になっている、この音楽機材コラム『Machine-de-MUSIC』
しかし、ここはポジティブに、それくらいプレミアムな企画として解釈し、これからも続けさせて頂ければと思っていますので、お付き合い頂けると幸いだなぁと思っている今日この頃、CD HATAでございます。

さて、2015年2月、リニューアルされた渋谷PLUGで行われた『ex:theory



このイベントは、2014年4月にリリースされた、CD HATAのアンビエントソロアルバム「Five Phases Theory」を、ゆかりのあるクリエイター達により解体・再構築で行われた前衛的ライブエキシビジョン
「音楽とテクノロジー」をテーマに、ハイレゾ音源に関するトークセッションや、littleBits社KORGがコラボして発売した、磁石で電子回路をつないで工作するシンセサイザーのデモンストレーションなども行いました。

そんな『Machine-de-MUSIC』に、うってつけの企画を紹介しないわけにはいかないじゃないかと、ワタクシCD HATAが、littleBitsを使ったデモンストレーションに関して、今回は筆を振るっていこうと思います。



まずlittleBitsとは、磁石でモジュールをつないで、ピタゴラスイッチみたいなものを作ることができる、電気オモチャのようなものです。
そのモジュールも、ボタンやLED、モーター、光センサーなど色々な物があり、シンセの部分はKORGさんとコラボして作られています。
楽器だけでは無く、ネットに繋げられるCloudBitなど、いろいろな種類のキットがあります。



ちなみにlittelBitsを立ち上げたのは若い女性のアヤ・ブデールさんで、littleBitsのユーザーの半分は起業家で、残りの半分は趣味でやってる人だそうです。
まさに子どもも遊べる大人のおもちゃ(イヤ…別に卑猥な意味ではなく?!?)

このイベントでは、Ableton認定トレーナーのKOYAS氏、齊藤氏、森谷氏の三人によるデモンストレーションをやってもらい、司会には、その独特で甘美な個性を発揮しているイラストレーター・ブロガー、テクノバンド「動く指」のボーカル、ほそかわゆみちゃんがやってくれました。
イベント主催者であるCD HATAもチャチャ入れ役としてマイクを握っていました。



それぞれのモジュールは、ちっちゃくてカワイイですね!!!



モジュールには色がついていて、視覚的にも分かりやすくなってます。
例えば
青=電源
ピンク(インプット)=受け取った信号に変化を加え後ろに影響を与える。
緑(アウトプット)=光ったり、音を鳴らしたり等を行う。
オレンジ=ワイヤーで結線の延長や向きを変えたりする。

また、磁石で接続するんですが、磁石のプラスとマイナスで正しい方向にしか接続できないようになっています。
わかりやすですね~!!!



モジュールの種類も沢山あります。
speaker、oscillator、random、keyboard、micro sequencer、envelope、filter、delay、mix、split、などなど



今回は、これらを使ってターンテーブルのプラッター(回転する所)にIR LED(赤外線を発生させるもの)を置き、回転させる。
プラッターのまわりにも、IR LEDセンサーに反応する、赤外線センサー(リモートトリガー)とライトセンサーを置いておく。
そうすると、IR LEDが置いてあるプラッターが回転して、赤外線センサーとライトセンサーの前を通過する時に音が出る。
う~ん、言葉で説明しても伝わりにくいと思うので、試しに組んでみた動画を見てみましょうか。

<動画>



レコード盤が回ってるわけではないのにターンテーブルから流れるテクノサウンド。
回転という原始的なループシステムをシーケンサーを使わずに構築したってとこがミソですね!!!



これを当日、説明しながら組み立てるというデモンストレーションを行いました。

真剣な眼差しの3人



そして少しづつ組み上がっていきます。



そして完成!!!
リハーサルの時よりも上手くいって大盛況!!!



では、当日の様子をどうぞ!!!

<動画>



Ableton認定トレーナーのKOYAS氏、齊藤氏、森谷氏
おつかれさまでした!!!



3人から、littleBitsに関して、こんな感想を頂きました~!!!

KOYAS氏
littleBitsは様々なものと組み合わせられるのが面白かったです。
今回はターンテーブルと組み合わせましたが、あのアナログシーケンサー具合が楽しかったので、モジュールをより多く並べてライブやってみたいです。
littleBitsは、こういった従来の楽器の使用方法や音楽の枠を超えた表現が出来るので、今後どんな展開を見せるか楽しみです。

齊藤氏
littleBitsを使って一つ回路を作ると何故かその後に「これをこうしたらどうなるんだろう?」みたいな感じで次々にアイデアが産まれてくるのです。
まるで子供の頃に戻ったようにキラキラ世界が輝き出す不思議なアイテムです、littleBitsは。

森谷氏
littleBitsのsynth kitは単体でも面白いのですが、他のモジュールと組み合わせることで、ただの楽器では収まらない可能性を感じました。
また頭でイメージしたものをすぐに具現化出来る早さも大きな魅力です!!






そして、このイベント『ex:theory』は、NATACHAさん(東京ガールズコレクションやFUJI ROCK FESTIVAL、また海外のイベントでも活躍)による、NATACHAさんのベリーダンスで妖艶な世界へと導いていく。




DJ SATORUくんによる、CD HATAアンビエントアルバム「Five Phases Theory」3曲目”wish for the moon”を拡大解釈したReframing DJ Setから、本編スタート




littleBits デモンストレーションも行った、KOYASくんがモーションセンサーLeap Motionを使用し、VJ tajif によるフロア側面に設置された3台のプロジェクターを使ったプロジェクションマッピング
アルバム2曲目”flowing”を新たな解釈で演奏




会場にある4本のスピーカーを使用して、極限まで照明を落とし Quadraphonic Live In The Darkと名付けられた、Matsusaka Daisukeとfishuによるサラウンド的ライブセットは、”clod of earth”の曲と共に音の支配する空間を作る。




Kusakabe Taiki によるデコレーションが施されているメインブースにCD HATAが登場!!!
アルバム1曲目”cosmic dual forces”を自ら掘り起こし、4Kプロジェクターを駆使したVJ TONTONが未知なる領域の光世界へと連れていく。




といった感じで『ex:theory』というイノベイティブなアートエキシビジョンが行われたわけですが、このイベントからインスパイアされた企画版の音源リリースを予定しています。
その際は、またチェックよろしくお願いします!!!

そして、littleBitsのデモンストレーションを行った、KOYAS氏、齊藤氏、森谷氏らが、Ableton Liveを中心としたコミュニティーの構築を目的としている「Ableton User Meeting Tokyo」
その5回目が、4/21(火) 19時から、三軒茶屋のSpace Orbitで行われます。
今回は、KOYAS氏、齊藤氏のプレゼンテーションが聞けます。
CD HATAも毎回参加させてもらってますが、DJやバンドをやっている人達など、さまざまなアーティスト、クリエーターが集まっていて情報交換もできるし、機材のレクチャーも毎回面白いので、こちらにも是非、足を運んでみて下さいね。

ではでは、テクノロジーと音楽に感謝です。

 CD HATA




archive
第一回 「Kaossilator Pro」その1
第二回 「Kaossilator Pro」その2
第三回 温故知新!?
第四回 「PICnome(ピクノーム)」その1
第五回 「PICnome(ピクノーム)」その2
第六回 「CI2+ de CUBASE 」
第七回 音楽制作の移り変わりと時代の変化に対する不可分的相関関係について!?!(タイトルなげぇ?!?)
第八回 「年末スペシャル」MIXに深みあり、人に歴史あり!!!
第九回 新年のご挨拶
第十回 KAOSS PAD QUAD「くわぁ~ドォ!!!」
第十一回 【社会の時間】社会科見学の巻
第十二回 音を見る!!!
第十三回 りらっくスタジオ
第十四回 新年あけまして~!!!旅のお供にmonotron DUO&monotron DELAY
第十五回 やっぱ幅の広さは大切ッスね!!!
第十六回 スペインはバスクからのウェルカム!!!
第十七回 裏の裏は表だったのだ!!!
第十八回 人生がインプロビゼーション
第十九回 一枚のアルバムができるまで
第二十回 やっぱり繋がりって大切ですよね!!!
第二十一回 マ~ヤっぱり2013年もよろしくおねがぁいをしま~す!!!
第二十二回 このコラム 3rdアニバーサリーなのさ~ど!!!
第二十三回 へび年クネクネ振り返る!!!
第二十四回 小さな巨人『littleBits』
第二十五回 わかりはじめたハイレゾリューション
第二十六回 世界基準の田舎テクノフェス その名「rural」
第二十七回 Ableton Liveを酒の肴に
第二十八回 形あるものへの美学
第二十九回 Machine-de-MUSICとMASCHINEで
第三十回 モジュラーシンセは無限大の音作り
第三十一回 シンセ番長の大博物館
第三十二回 "CD HATA & MASARU / Octopus Roope" 音の中身はこうなっている
第三十三回 日本初 音楽カンファレンス&イベント『TOKYO DANCE MUSIC EVENT』
第三十四回 蜻蛉-TONBO-「Tokyo Mad Cave」リリース記念 O.N.O a.k.a MachineLive対談インタビュー
第三十五回 Machine-de-MUSIC 北海道編 第一弾 kuniyuki studio
第三十六回 Machine-de-MUSIC 北海道編 第二弾 Hideo Kobayashi studio
第三十七回 Sakiko Osawa「Chronic」リリース 日々研究
profile
DJ HATA
CD HATA


Yahoo公認フェス番長”Dachambo”のシンセサイザー担当
Dachamboは5度のフジロックへの出演しており、ライジングサン、朝霧jam、サマーソニックなど日本のフェスへ多数出演することで、Yahooよりフェス番長の称号を与えられる。
またオーストラリアツアー、アメリカツアーなどワールドワイドに活躍し2016年9月16日ベスト盤アルバム”HERBEST”をリリース
http://goo.gl/ywPyvU

CD HATA名義のテクノDJとしても、野外フェス、クラブイベントで精力的に活動中
remix制作、MixCDリリース、アンビエントアルバムをリリースし、オーストラリアやフランス~スペインツアーなど海外でも活躍し、元i-depの藤枝伸介との「Polar Chalors」Ableton認定トレーナーKOYASとの「CD HATA×KOYAS」kannonsoundプロデューサーMASARUとの「CD HATA&MASARU」等、多彩なリリースを重ねる。

また、300ページに及ぶ「Logic Studio テクニカルマスター」執筆などデジタル機材に精通しており、DJスクールidpsで楽曲制作の講師を務める。
http://www.idpsorg.com/production


『CD HATA』
facebook
http://www.facebook.com/CDHATADachambo
Twitter
http://twitter.com/DJHATA_Dachambo
tumblr
http://hatadachambo.tumblr.com/
mixcloud
http://www.mixcloud.com/CDHATA/
YouTube
http://www.youtube.com/playlist?list=PLMm1DgIPaBk-QX9Lq-k-TfyV_RhrCQHDc
beatport
https://pro.beatport.com/artist/cd-hata/190156

INFOMATION


海外・日本の第一線で活躍する現役DJを常任講師として迎えているDJスクール「IDPS」にてCD HATAも講師をしています。
東京校楽曲制作コースではLogic Proを、楽曲制作オンラインコースではAbleton LiveまたはLogic Proを選択可能となっています。
興味のある方は、カウンセリングの予約をお願いします。

東京校 楽曲制作コース
http://www.idpsorg.com/production

楽曲制作オンラインコース
http://www.idpsorg.com/production_online


DJ SCHEDULE


2017/5/19 (FRI)
『caldera』
at RAF-REC
18:00 - 0:00

GUEST DJ
CD HATA from DACHAMBO

DJ
JOJO(FANTASIA)
SAITOPEN(SANDINISTA/OPEN)
ryohei(BASE the SPACE)
yoshiki(caldera)

Used Cd / Record & Cafe
【RAF-REC】
〒990-0828
山形県山形市双葉町2-1-1

フェイスブックイベントページ
https://www.facebook.com/events/294297070999411/





2017.05.20 (SAT)
『ONENESS』

at THEARTER (福島県郡山市清水台1-6-9 八幡プラザ3階) OPEN/START 22:00
DOOR 2,500yen(w/1D)

Special Guest
CD HATA (Dachambo)

Guest DJ
U-SKE (dob masala)

DJ's
HII (ONENESS/GRASSCODE)
Sho Nagamine (HOOP)
Syuhey

Dachamboのサイケデリックシンセストと活躍し、昨年末にテクノトラックをCD HATA&MASARU名義でOctopus Roopeをリリースし勢いが増しているCD HATAさんが1年半ぶりに来郡です!
そして会津の重鎮U-SKEさんも出演です!
良質なダンスミュージックを体感しに是非とも!

フェイスブックイベントページ
https://www.facebook.com/events/1845972062332859/





2017/5/26 (Fri) 『TYPE NINE』
@Aoyama TenT
OPEN 22:00~
Charge:1,000yen(with 1D)
- 出入り自由

■Line up
CD HATA(Dachambo)
TOMO HACHIGA(HYDRANT/NT.LAB)
K.N.(hydraulix/original mass recording)
CHIE NAKAJIMA(RE:INSOLENCE)
Gradate (Tokyo Bass Music)
SHIT DUO
SHINICHIRO IMANARI(09recordings)

2016年から都内で不定期開催するテクノパーティー「TYPE NINE」。今回は日本最強(狂)サイケデリックジャムバンド"Dachambo"のシンサイザー担当CD HATAと前回に引き続き再登場となる孤高のダークミニマリストTOMO HACHIGA、そして日本のACID TECHNO第一人者にて、日本のアンダーグランドテクノシーンをリードするK.N.が緊急参戦いたします。

Aoyama TenT
東京都渋谷区東1-2-23 旧ma東ビル3F

フェイスブックイベントページ
https://www.facebook.com/events/304063510016494





2017.5.27 (SAT)
『Oregon Eclipse 2017 Teaser in TOKYO』

今夏、アメリカ・オレゴン州で開催される「オレゴン皆既日食フェス」のプレパーティー「Oregon Eclipse 2017 Teaser in TOKYO」が5月27日(土)に新木場ageHaにて開催決定!

Dachambo
CD HATA
出演

【 Oregon Eclipse 2017とは?】
オレゴンの大自然の中、アートや音楽に囲まれて1週間キャンプをしながら皆既日食を観測するという巨大野外イベント。
世界中400以上のアーティストが7つのステージに集結し、3万人以上のオーディエンスが熱狂する!

http://www.clubberia.com/ja/events/266803-OREGON-ECLIPSE-2017-TEASER-in-TOKYO/



INFOMATION
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